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アナログ・デバイセズ、ポイントtoポイント無線向け高性能RF ICを発表
アナログ・デバイセズ、マルチバンド基地局とマイクロ波
ポイントtoポイント無線向け高性能RF ICを発表
I/Q変調器「ADRF6720」
I/Q復調器「ADRF6820」
デュアル・ミキサー「ADRF6612」
新しいプログラマブルで高集積な、I/Q変調機、I/Q復調機、デュアル・ミキサーが、3G/4G通信、防衛/航空宇宙、および計測器アプリケーションの設計を簡素化
アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は、本日、マルチバンド基地局およびポイントtoポイント(以下P2P)無線の開発設計に対して大幅な簡素化と開発コスト低減を可能にする3種類の新しい高集積RF IC、I/Q変調器「ADRF6720」、I/Q復調器「ADRF6820」およびデュアル・ミキサー「ADRF6612」を発表しました。これらの新しい高集積デバイスは、マルチバンドサポート、高いダイナミック・レンジ、そして広いチャンネル帯域幅が要求されるような基地局や高性能無線機の設計を可能にします。これらの製品は、3G/4G通信、マイクロ波P2P無線、防衛/航空宇宙、および計測器アプリケーション設計に最適です。ADIのこの新しいRF ICは、従来ディスクリート素子で実現されているRFソリューションと同等の機能を、非常に小さいフォーム・ファクタで実現しています。さらに、低位相ノイズのシンセサイザ、RFスイッチとバラン、デジタル・ステップ・アッテネータ(DSA)、およびプログラマブルなリニアリティ最適化機能などが組み込まれていることも特長です。
<ADRF6720 I/Q変調器について>
ADRF6720は、低位相ノイズのシンセサイザおよび出力RFバランを搭載した、700MHzから3GHzの直交変調器です。この変調器は、マルチバンド、高ダイナミックレンジが要求される、高性能送信ソリューション(基地局、P2Pなど)を最高1GHzまでのチャンネル帯域幅で実現可能にします。また、ADRF6720は、イメージ除去やキャリア・フィードスルー補償、さらにリニアリティ最適化のためのデジタル・プログラマブルな機能も特長としています。
<ADRF6820 I/Q復調器について>
ADRF6820は、低位相ノイズのシンセサイザ、2:1入力RFスイッチ、チューナブルRFバラン、およびRF デジタル・ステップ・アッテネータ(DSA)を搭載した、695MHzから2.7GHzのI/Q復調器です。この高集積な復調器は、ワイヤレス・インフラストラクチャ・アプリケーションにおける観測用受信機やダイレクト・コンバージョン受信機などに最適です。さらに、リニアリティ最適化およびI/Q位相、ゲインミスマッチ補償のためのデジタル・プログラマブル機能も特長です。
<ADRF6612デュアルRFミキサーについて>
ADRF6612は、IFアンプ、プログラマブルRFバラン、および低位相ノイズのシンセサイザなどの機能を集積した、広帯域、デュアル・チャンネルのRFダウン・コンバータです。このデバイスは、700MHzから2.7GHzで動作します。この広帯域で高リニアリティなミキサーは、3G/4Gワイヤレス・インフラストラクチャ・アプリケーションにおいて一般に用いられる、ダイバーシティ受信機などに最適です。ADRF6612の持つ、高い入力リニアリティと低ノイズの特長によって、ダイナミックレンジを劣化させる可能性のあるインバンドのブロッキング信号が存在するようなアプリケーションに用いることができます。さらに、このブロッキング条件下のノイズ・フィギュア性能は既存のナローバンドのパッシブ・ミキサーと同等です。
<価格、供給、および関連製品について>
※表資料は添付の関連資料を参照
【詳細情報】
●ADRF6720
http://www.analog.com/jp/ADRF6720
●ADRF6820
http://www.analog.com/jp/ADRF6820
●ADRF6612
http://www.analog.com/jp/ADRF6612
※製品画像は添付の関連資料を参照
<アナログ・デバイセズについて>
アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。