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日本光電、骨盤底領域の神経の刺激により治療を行う磁気刺激装置を発売
日本光電
磁気刺激装置 TMU−1100 発売開始
医用電子機器メーカの日本光電工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:鈴木文雄、以下 日本光電)はこの度、尿失禁を伴う過活動膀胱(かかつどうぼうこう:OAB)(※1)患者の症状の改善を目的に、主に骨盤底領域の神経の刺激により治療を行う磁気刺激装置 TMU−1100を発売しました。
現在、日本国内では40歳以上の男女8人に1人(※2)がOABの症状を持ち、その患者数は全国で約810万人と言われています。尿失禁は症状が軽度であっても、日常活動や対人関係に支障を来す等、患者さんの社会生活の障害につながります。OABの治療は薬物療法が一般的ですが、副作用・効果不十分等の理由により、服薬を中止する患者さんも多く、十分な治療を受けられないことがあります。
本製品は、成人女性の過活動膀胱患者を対象に、当社の培ってきた磁気刺激技術やノウハウを駆使して開発しました。新しい治療法として、2013年6月に厚生労働省の薬事承認を取得しています。椅子型の刺激ユニットの座面下に内蔵した刺激コイル・コアから座面上にパルス磁場(変動磁場)を発生させることで、患者さんの骨盤底領域に電流(渦電流)を発生させ(下図参照)、主に骨盤底領域の神経を刺激します。
尿失禁治療薬が奏効しない、あるいは副作用・禁忌等により尿失禁治療薬を使用できない患者さんにとって、新たな治療の選択肢として期待され、患者さんのQOL(※3)(生活の質)の向上につながります。また、重大な有害事象の報告もなく、着衣のまま、座った姿勢で治療を受けることができます。
本体価格は350万円(税抜価格)で、全国の病院の泌尿器科、産婦人科を中心に販売を見込んでいます。
<用語説明>
※1 OAB:Overactive Bladder
※2 2002年日本排尿機能学会による国内疫学調査
※3 QOL:Quality of life
<参考:磁気刺激の原理>
*添付の関連資料「参考資料」を参照
本製品の主な特長は次の通りです。
1.着衣のまま椅子に座った状態で低侵襲な治療が可能
服を着たまま椅子に座った状態で治療を受けられるため、患者さんの負担や治療への抵抗感を軽減。治療時間は25分で、刺激開始後、刺激強度を5分間で自動的に徐々に上昇。刺激強度は患者さんに適した強さに任意変更できるため、安心して治療を受けることが可能。
2.低消費電力で、コンパクトな設計を実現
特殊な電源設備は必要なく、商用電源のAC100Vを使用可能。消費電力は最大刺激時(刺激強度100%)でも440VAと低消費。1m四方のスペースに、本体ユニットおよび刺激ユニットの設置が可能。
3.複数の患者さんに連続して使用可能
空冷装置の搭載により刺激コイル等の発熱を抑え、椅子座面温度を安全な温度以下に常に保つため、複数の患者さんに連続して使用可能。
4.刺激時間や強度などの設定は、ICカードに自動記憶
刺激終了時の刺激時間や強度を各患者さんのICカードに自動記憶。ICカードリーダライタにICカードを挿入するだけで、前回の刺激条件を装置に自動設定し、適切な強度で刺激を開始可能。
5.いつでも清潔な素材
刺激ユニットの座面はクラリーノ生地を採用し、アルコール等での拭き取りにより、いつでも清潔に保つことが可能。
<医療関係者向け製品紹介ホームページはこちら>
http://www.nihonkohden.co.jp/iryo/products/tmu/tmu1100.html
<磁気刺激療法紹介:「その症状、もしかして過活動膀胱?」のホームページはこちら>
http://www.nihonkohden.co.jp/ippan/oab/index.html
<製品写真>
*添付の関連資料を参照