Article Detail
日清製粉、福岡市臨海部に建設した新工場が稼働開始
日清製粉(株) 最新の製粉技術を結集した福岡工場完成
〜九州地区で内陸の2工場を閉鎖し、臨海大型工場への生産集約を完了〜
日清製粉グループの日清製粉株式会社(社長:大枝 宏之)は、2012年5月から福岡市臨海部に新工場建設を進めてまいりましたが、このたび完成し本格稼働を開始しました。
福岡工場は当社が創業以来114年に亘って培ってきた製粉技術を結集した最新鋭の工場です。臨海部に位置する福岡工場の稼働に伴い、内陸部の筑後工場(福岡県筑後市、本年4月閉鎖)、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市、本年6月閉鎖予定)からの生産集約による生産性向上を実現し、九州地区のお客様へこれまで以上に安定的かつ効率的に小麦粉をお届けします。
当社ではこれまでも、各地区で既存の臨海大型工場にラインを増設することにより生産集約を進めてまいりましたが、福岡工場の稼働により、関東・関西地区に続いて九州地区でも臨海大型工場への生産集約が完了します。
※参考画像は添付の関連資料を参照
■福岡工場の特長
(1)製粉技術を結集した製造設備、環境にも配慮
福岡工場は、当社が長年培ってきたノウハウと最新技術を結集した2ラインの製造設備を有する最新鋭の製粉工場で、更なる品質向上を図っています。また、工場内での移動距離や製品の搬送距離が最小限となるように設計することで、コンパクトで、高い生産性を実現しています。さらに、ガスを利用した空調設備や当社が開発した省エネ機器等の導入によりCO2削減を図り、環境にも配慮しています。
(2)安全・安心の取り組みを徹底
お客様に安心して小麦粉をお使い続けていただけるよう、安全・安心への取り組みを徹底しています。建物の窓を最低限にし、製造フロアに微陽圧システムを導入することで粉塵等の侵入を防ぐほか、敷地内や建物の入退場管理を徹底するなどフードディフェンスにも配慮しています。また、BCP(事業継続計画)対応の観点から、地震、液状化、高潮等への対策を施しています。
(3)製粉工場として最適な立地
九州地区で使用される輸入小麦は全て博多港で吸揚げされ、福岡工場はその博多港のメインバースに位置しています。直接、大型船を接岸することができるため、原料小麦を効率的に調達できます。また、高速道路の入口近くに立地しているため、お客様へ効率的に小麦粉をお届けできる環境にあります。当社は国内小麦粉販売シェア約40%の製粉業界のリーディングカンパニーとして、九州地区においても引き続きお客様への安定供給の責務を果たしてまいります。
■福岡工場の概要
・工場名 :日清製粉株式会社 福岡工場
・所在地 :福岡県福岡市中央区那の津4−2−1(博多港須崎埠頭)
・総工費 :約100億円
・設備能力:1日当たり小麦挽砕能力 550トン(2ライン)
小麦粉サイロ収容力 5,000トン
立体自動倉庫収容力 21万袋(5,250トン、1袋=25kg)