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アドバンテスト、アナログIC/ミクスド・シグナルIC向け計測システムを販売開始
アナログIC、ミクスド・シグナルIC向け計測システム「EVA100」を販売開始
評価から量産までのあらゆるシーンでエンジニアを強力にサポート
株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:松野晴夫)は、少数ピンのアナログICや、デジタル回路とアナログ回路の両方を搭載したミクスド・シグナルICテスト向け計測システム「EVA100」の販売を開始しました。
■本システムの特長
拡張性あるシステム・アーキテクチャを持つ計測システム「EVA100」は、優れた計測機能と直感的な操作性で、エンジニアに求められていた高いテスト・プログラミング技術と機器の複雑な操作技術の負担を軽減させ、お客様が開発中のデバイスの早期市場投入に貢献いたします。
アナログ電圧・電流源、パターン・ジェネレータ、オシロスコープなど、デバイス評価時に必要な機能をコンパクトなボディ1台に搭載し、従来の個々の計測器間の煩雑なケーブリングや制御操作を不要としました。これらの機能は高いタイミング精度で同時制御が可能なため、高い測定再現性を実現します。さらに、プログラミング言語を不要とした直感的な操作環境は、計測、評価作業の効率を飛躍的に向上させ、設計評価から量産・選別工程などあらゆるシーンを強力にサポートします。
■開発の背景
近年、注目されている安全で快適なスマート社会の実現をはじめ、IoT(Internet of Things)市場などのさまざまな分野においてアナログICやミクスド・シグナルICの役割がとても重要になってきています。そして、これまで以上に、高い性能、精度、信頼性が求められています。しかし、これらのデバイス開発の現状は、各種計測器を組み上げてシステムを構築する作業から、量産への展開作業まで、実に多くの時間と労力を要し、デバイスの市場投入を早期に行えない状況を作り出していました。こうした背景のなか、デバイスの特性・機能・量産評価に必要な機能をプログラム言語レスで直感的に、さらに低テスト・コストを実現する測定システムが求められていました。
※製品画像は添付の関連資料を参照
<製品の主な仕様>
対象デバイス :汎用アナログIC、ミクスド・シグナルIC、センサIC
本体サイズ・重量 :(W)363mm×(H)205mm×(D)472mm,最小構成時9kg以下
汎用デジタル・コントローラ:100Mbpsパターン・ジェネレータ(8ch)
I2C(*1),SPI(*2),JTAG(*3)プロトコル・サポート
リレー・コントロール(64bits)
ハードウェア同期制御(外部計測器含む)
アナログVIソース :電圧レンジ±128V 電流レンジ±2.0A(DC)/5.0A(Pulse)
電圧レンジ ±64V 電流レンジ±500mA(DC)
任意波形発生器、デジタイザ、差動電圧測定
シグナル・キャプチャ :1Gbps(最大2Gbps)サンプリング(4ch)
*1 I2C、
*2 SPI:いずれもシリアル通信規格の1種。
*3 JTAG:基板の検査やCPUのデバッグなどに用いられる通信規格。