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中外製薬とロシュ社、中外製薬独自の抗体改変技術に関するライセンス契約を締結
中外製薬とロシュ社による中外製薬独自の抗体改変技術に関するライセンス契約の締結について
中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/代表取締役会長 最高経営責任者:永山 治](以下、中外製薬)は、F.ホフマン・ラ・ロシュ社[本社:スイス・バーゼル市/CEO:セヴリン・シュヴァン](以下、ロシュ社)と中外製薬独自の抗体改変技術に関するライセンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。
本契約に基づき、中外製薬が保有する抗体改変技術のライセンスをロシュ社に付与し、ロシュ社は開発候補抗体に当該技術を適用した改変抗体を研究開発することができます。また、ロシュ社の要請に基づいて中外製薬はロシュ社が選定した標的に対する改変抗体の作成を受託することも可能です。中外製薬は、本契約の対価として契約一時金、年間使用料、マイルストンおよびロイヤルティをロシュ社より受領します。
ロシュ社は、本契約により、中外製薬独自の抗体改変技術を利用し、ファーストインクラス、ベストインクラスを目指した抗体医薬品の開発が可能となります。具体的には、創薬の標的とすることができる抗原の選択の幅が広がる、従来の抗体技術では達成できない医療上のメリットを提供できる抗体の作成が可能になる、といったことが期待されます。
本契約の対象となる抗体改変技術:
●SMART−Ig(Sequential Monoclonal Antibody Recycling Technology.Immunoglobulin):リサイクリング抗体を創製する技術
●SMART−Fc(Sequential Monoclonal Antibody Recycling Technology.Fc domain):スイーピング抗体を創製する技術
●ART−Ig(Asymmetric Re−engineering Technology.Immunoglobulin):バイスペシフィック抗体の工業生産を可能にする技術
●ART−Fc(Asymmetric Re−engineering Technology.Fc domain):ADCC活性増強技術
●TwoB−Ig(FcyRIIB selective binding technology.Immunoglobulin):抑制型Fcγ受容体選択的結合増強技術
●ACT−Ig(Antibody Charge engineering Technology.Immunoglobulin):血中半減期延長技術
中外製薬およびロシュ社は、本技術を用いた新たな抗体医薬品を創出することにより、世界の医療と人々の健康へ貢献していきます。
以上
※ご参考は添付の関連資料を参照
各抗体技術の詳細につきましては2012年12月に行った抗体技術説明会の資料をご覧ください。
http://www.chugai-pharm.co.jp/html/meeting/japan/121218.html