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NHK、次世代の多重化方式「MPEG−H MMT」に対応の送受信装置を開発
次世代の多重化方式"MMT"に対応した
送受信装置を開発
〜放送と通信のさらなる連携が可能に〜
□NHKは、次世代の放送システムである8Kスーパーハイビジョンにふさわしいハイブリッドキャストサービスの実現に向けて、次世代の多重化方式(*1)MPEG−H MMT(*2)に対応した送受信装置を開発しました。
□NHKが研究開発や標準化を積極的に進めてきたMMTは、2014年3月にISO/IECの国際規格(*3)として承認されました。
現在のデジタルハイビジョン放送で使用されている多重化方式MPEG−2 TSは、放送という単一の伝送路を前提としていますが、MMTは放送と通信のような複数の伝送路で情報を提供できる方式です。この国際規格化により、放送と通信が連携したより高度なサービスが可能となります。
□今回開発した送受信装置によって、放送や通信といった伝送路の区別なく、送られてきた複数の映像や音声を同じテレビ画面内で同期して表示することができます。さらに、セカンドスクリーンとも同期して表示できるなど、多彩な情報表示が可能です。
□この装置は、5月29日(木)〜6月1日(日)に開催する「技研公開2014」でご覧いただけます。今後も、NHKは新しい放送通信連携サービスの実現に向けた国際標準化への取り組みや研究開発を加速していきます。
*1)多重化方式:映像信号や音声信号などを伝送・表示するための仕組み
*2)MMT:MPEG Media Transport
*3)ISO/IECの国際規格:マルチメディアの情報処理技術の国際標準化を行うISO/IEC JTC1/SC29において、ISO/IEC 23008−1"Information technology−High efficiency coding and media delivery in heterogeneous environments−Part 1:MPEG media transport(MMT)"として承認。
(別紙)
※別紙は添付の関連資料を参照