NHK、フルスペック８Kスーパーハイビジョン用にインターフェース対応の映像機器を開発

フルスペック８Kスーパーハイビジョン用
インターフェースに対応した映像機器を開発


　□NHKは、２０２０年の本放送に向けて８Kスーパーハイビジョンの研究開発を加速しています。今回、その最上位の映像フォーマットであるフルスペック８Kスーパーハイビジョン（以下、フルスペックSHV）（＊１）用として、今年３月に標準規格（＊２）が策定されたインターフェースを備えた映像機器を開発しました。

　□フルスペックSHVは、８Kの解像度に加えて、１秒あたりのフレーム数を１２０枚（従来は６０枚）とすることで、動きの速い被写体をより鮮明で滑らかな映像として表現できます。明るさの表現に関わる階調は１２ビット（従来は１０ビット）、さらに色域を拡大することで実物により近い色表現が可能となります。

　□一方、フルスペックSHVは、信号レートが１４４Gbps（ハイビジョンの約１００倍）にも及ぶため、機器間の接続には１００本近いケーブルが必要でした。新たなフルスペックSHV用光インターフェースでは、１本のケーブルで伝送できるとともに、コネクタのサイズや形状も従来とほぼ同等で、接続や取り回しが極めて容易です。

　□５月２９日（木）〜６月１日（日）に開催する「技研公開２０１４」において、新たなインターフェースを備えた映像機器として、フルスペックSHVカメラと、毎秒１２０フレームで表示可能な液晶ディスプレーを展示します。

　＊１）フルスペックSHV　映像フォーマット（別紙表１参照）：ITU−R　勧告BT．２０２０、SMPTE　ST２０３６−１、ARIB　標準規格　STD−B５６
　＊２）ARIB　標準規格　STD−B５８　１．０版（２０１４）超高精細度テレビジョン信号スタジオ機器間インターフェース規格


（別紙）
　・表１　フルスペックSHVの映像仕様
　・写真１　フルスペックSHVカメラ
　・写真２　毎秒１２０フレーム表示　SHVディスプレー
　・写真３　フルスペックSHV用光インターフェース（コネクタ部）

　※別紙は添付の関連資料を参照