Article Detail
三井化学と扶桑化学工業、有機酸事業承継で基本合意
有機酸事業承継の基本合意について
三井化学株式会社(本社:東京都港区、社長:淡輪敏、以下「三井」)と、扶桑化学工業株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:赤澤良太、以下「扶桑」)は、扶桑が三井の有機酸事業を承継することで基本合意致しましたので、以下のとおりお知らせ致します。
<承継事業の概要>
※添付の関連資料を参照
<事業承継の背景・意義>
(1)三井は、本年2月に発表したとおり、ウレタン事業再構築の一環として2016年12月末を目途に鹿島工場の全プラント(TDI、特殊イソシアネート群、有機酸)を停止し、工場を閉鎖することを決定していました。
(2)一方、扶桑は有機酸のうち無水マレイン酸を原料とするリンゴ酸の国内唯一のメーカーであり、その他にクエン酸やグルコン酸といった果実酸事業を幅広く展開しています。
(3)このような中、両社間にて有機酸事業の承継について協議を重ねた結果、2014年10月1日を目途に三井から扶桑へ事業承継することで基本合意致しました。
(4)このたびの事業承継により、TDIプラント停止後も、扶桑が三井の現鹿島工場内において有機酸の生産を行いお客様への安定供給を継続することができます。
(5)三井にとりましては、鹿島工場内の土地、有機酸設備等を有効活用することができ、扶桑にとりましては、リンゴ酸の原料である無水マレイン酸からの一貫競争力確保および顧客の拡大によるシナジー効果が期待できます。
(6)扶桑は、将来無水マレイン酸を原料にした果実酸及び誘導品の生産設備を建設すること、さらには大阪工場より果実酸生産設備を鹿島工場に移設することを計画しており、現在の有機酸を軸にした果実酸コンビナートを構築することでコスト競争力の抜本的強化を図ることができます。
三井、扶桑の両社は、今後さらに詳細の検討を進め、本年6月下旬を目途に事業譲渡契約を締結する予定です。
以上