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NHKとジュピターテレコム、8Kスーパーハイビジョンの伝送実験に成功
8K スーパーハイビジョン
国内最大のケーブルテレビ施設での伝送実験に成功
■NHKと株式会社ジュピターテレコム(J:COM)は、実際のケーブルテレビ施設で運用している約100のチャンネルのうちの3チャンネルを使った8K スーパーハイビジョン(以下、8K)の伝送実験に成功しました。
■NHKは、2020年に衛星を使った8K本放送(*1)を実現するため、制作・伝送・表示分野など多岐に渡る研究開発を進めています。
さらに、ケーブルテレビでも8K放送を実現できるよう、現行のケーブルテレビ施設の構成を変えずに8K信号を伝送できる複数搬送波伝送方式を開発しています。
■今回の実験では、J:COMのケーブルテレビ局(東京都調布市)から複数搬送波伝送方式で送信した8K信号を、NHK放送技術研究所(世田谷区)で受信し、現行の大規模ケーブルテレビ施設において、安定して視聴できることを確認しました。
■この実験は、5月29日(木)〜6月1日(日)に開催する「技研公開2014」でご覧いただけます。今後とも、NHKは8K放送の実現に向けて、研究開発や標準化などの取り組みを加速していきます。
(*1)高度広帯域衛星放送の伝送方式、情報通信審議会(平成26年3月)一部答申
(別紙)
○複数搬送波伝送方式とは
ケーブルテレビ施設におけるチャンネルの使用状況に応じて、64QAM(*2)や256QAMなどの異なる変調方式の搬送波を組み合わせることによって、8K信号を伝送できるようにする方式です。
※図表は添付の関連資料を参照
(*2)QAM(Quadrature Amplitude Modulation):直交振幅変調