リニアテクノロジー、同期整流式電流モード昇降圧コンバーターを販売

リニアテクノロジー、新製品「LTC３１１４−１」を販売開始
入力範囲と出力範囲が２．７V〜４０Vの４０VIN／OUT（※１）、１A同期整流式昇降圧DC／DCコンバータ

　※１：「VIN／OUT」の正式表記は添付の関連資料を参照

　リニアテクノロジー株式会社は、１セル・リチウムイオン・バッテリ、２４V／２８V産業用レール、４０V車載用入力など、さまざまな電力源から最大１Aの連続出力電流を供給する、同期整流式電流モード昇降圧コンバータ「LTC３１１４−１」の販売を開始しました。LTC３１１４EDHC−１は１６ピン３mmx５mm　DFNパッケージで供給され、LTC３１１４EFE−１は熱特性が改善された１６ピンTSSOPパッケージで供給されます。１，０００個時の参考単価はそれぞれ３．９５ドルから。インダストリアル・グレード・バージョンのLTC３１１４IDHC−１およびLTC３１１４IFE−１は、−４０℃〜＋１２５℃の動作温度範囲で仕様が規定され、１，０００個時の参考単価はそれぞれ４．３５ドルと４．５１ドルから。高温度グレード・バージョンのLTC３１１４HDHC−１およびLTC３１１４HFE−１は、−４０℃〜＋１５０℃の動作温度範囲で仕様が規定され、１，０００個時の参考単価はそれぞれ４．６０ドルと４．７６ドルから。高信頼性グレード・バージョンのLTC３１１４MPDHC−１およびLTC３１１４MPFE−１は、−５５℃〜＋１５０℃の動作温度範囲で仕様が規定され、１，０００個時の参考単価はどちらも１１．７３ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください（http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3114）。

　LTC３１１４−１は入力範囲が２．２V〜４０V、出力範囲が２．７V〜４０Vで、出力電圧を上回るまたは下回る入力電圧、あるいは出力電圧と等しい入力電圧の場合でも、安定化された出力電圧を供給するので、電源の柔軟性を最大限に高め、降圧のみのソリューションよりもバッテリ動作時間を延長します。独自の低ノイズ昇降圧トポロジーを採用し、降圧モードと昇圧モード間の移行は連続的でジッタがないので、RFなどのノイズに敏感なアプリケーションに最適です。

　選択可能な自動Burst　Mode(R)動作により、暗電流が３０μAに低減されるので、軽負荷時の効率が向上し、バッテリの動作時間が延長されます。LTC３１１４−１は、１．２MHzの固定スイッチング周波数を使用し、ピンでプログラム可能な平均出力電流と電流モニタを実現します。また、独自の昇降圧PWM回路を搭載しているので、外付け部品のサイズを最小限に抑えながら低ノイズと高効率を実現します。小型の外付け部品と３mmx５mm　DFNまたはTSSOP−１６Eパッケージにより、実装面積の小さいソリューションを提供します。

　LTC３１１４−１は４個の低RDS（ON）N（※２）チャネルMOSFETを内蔵しており、最大９６％の効率を達成します。自動Burst　Mode動作は暗電流を３０μAに低減するので、軽負荷時の効率が向上し、バッテリの動作時間が延長されます。ノイズに敏感なアプリケーションでは、Burst　Mode動作をディスエーブルすることができます。さらに、電流モード制御により、補償をシンプルに抑えながら、ライン・トランジェント応答と負荷トランジェント応答を改善します。このほかに、内部ソフトスタートおよび突入電流制限、低電圧ロックアウト、熱過負荷保護、短絡保護および出力切断などの機能を備えています。

　※２：「RDS（ON）N」の正式表記は添付の関連資料を参照

■LTC３１１４−１の主な特長：
　●入力電圧より高い、低い、または等しい出力電圧を安定化
　●シングル・インダクタ
　●広い入力電圧範囲：２．２V〜４０V
　●広い出力電圧範囲：２．７V〜４０V
　●降圧モードでの出力電流：１A
　●VIN（※３）＝３．６V、VOUT（※４）＝５Vでの出力電流：０．５A
　●プログラム可能な平均出力電流
　●効率：最大９６％
　●Burst　Mode動作時の無負荷時暗電流：３０μA
　●電流モード制御
　●１．２MHzの超低ノイズPWM
　●高精度のRUNピンしきい値
　●熱特性が改善された１６ピン３mmx５mm　DFNおよびTSSOPパッケージ

　※３・４：「VIN」「VOUT」の正式表記は添付の関連資料を参照

　※製品画像は添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　S＆P５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
　http://www.linear-tech.co.jp

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