旭硝子、２０１４FIFAワールドカップ会場に競技者用ベンチ向けガラスルーフを提供

化学強化ガラスの新たな可能性を切り拓く競技者用ベンチ向けガラスルーフが
２０１４FIFAワールドカップに登場


　AGC（旭硝子株式会社、本社：東京、社長：石村和彦）は、ブラジルで開催される２０１４FIFAワールドカップの１２会場全てに、競技者用ベンチ向けガラスルーフを提供します。
　ルーフに使用するのは、透明性、耐久性、耐傷性を兼ね備えた化学強化ガラスです。通常スマートフォンやタブレットPCのカバーガラスとして使用されている化学強化ガラスを、大型のベンチルーフに使うことで、今後の様々な用途に向けた可能性を切り拓きます。

　※製品画像は添付の関連資料を参照

　２０１４FIFAワールドカップの競技者用ベンチ向けガラスルーフが提供する価値は以下の通りです。

■Visibility
　監督や選手と観客を隔てるベンチの背面ガラスがあたかもそこに存在せず、ベンチで起こるドラマを感じながら観客の皆様に試合を楽しんでいただけるよう、ガラスの反射率を通常の１３分の１に抑えました。

■Utility
　一般的な樹脂製透明パネルに比べ、長期使用による表面傷や変色・変形が少なく、導入当初のクリアな質感を長く保ちます。

■Protection
　世界最高レベルの強度を有する化学強化ガラスDragontrail(R)Xが、ベンチに座る選手やスタッフメンバーを守ります。通常のソーダライムガラスと比較し約８倍の表面強度を持つDragontrail(R)Xを２枚合わせで使用することで、優れた耐衝撃性をさらに強化しました。

　ガラスルーフの他、フッ素樹脂塗料でコーティングしたFRPフレームなど、ベンチの主要部材をAGCの素材で構成しています。昨年のFIFAコンフェデレーションズカップ２０１３に提供したガラスルーフベンチをさらに進化させ、世界最大のスポーツイベントに新たな価値をもたらします。

　今回の製品提供に関するAGCグループCEO石村和彦のメッセージです。
　「AGCの技術の結集であるガラスルーフベンチがもたらす価値を、ワールドカップという世界最高の舞台で、　選手の皆様や世界中のサッカーファンの皆様にお届けできることを誇りに思います。
　このガラスルーフベンチが、化学強化ガラスの様々な用途に向けた可能性を切り拓くシンボルになると信じています。」

　国際サッカー連盟FIFAのティエリー・ウェイル　マーケティングディレクターは以下のように述べています。
　「AGCのように挑戦と革新を続けてきた、力強く創造力溢れる企業のサポートを受けられることを大変嬉しく思います。AGCのガラスルーフベンチがもたらす新たな価値が、世界最大のスポーツイベントである２０１４FIFAワールドカップを一緒に盛り上げてくれるでしょう。」

　AGCは２０１２年１０月、BtoB企業として初めて２０１４年FIFAワールドカップブラジル大会のブランドライセンス権を取得し、Official　Licensed　Glass　Roof　of　the　２０１４　FIFA　World　Cup　Player　Benches（２０１４FIFAワールドカップ競技者用ベンチ向け公式認定ガラスルーフ）を２０１３年のFIFAコンフェデレーションズカップ及び２０１４年のワールドカップブラジル大会に提供しています。
　今後も建築用、自動車用、電子・ディスプレイ用の全ての領域におけるガラスや化学などの技術を有するAGCにしか生み出せない新たな価値を提供していきます。


■AGCグループについて
　旭硝子株式会社（AGC）を中心とするAGCグループは、建築・自動車・ディスプレイ用ガラス、化学品、その他の高機能材料を世界のお客様に提供するソリューション・プロバイダーです。
　１００年以上に渡る技術革新の歴史の中で、当社グループはガラス、化学、セラミックスなどの分野で世界トップクラスのコア技術を培ってきました。現在、グループ全体の年間売上は約１．３兆円、従業員数約５万人であり、およそ３０の国や地域でグローバルに事業を展開しています。
　AGCグループに関する情報は、当社WEBサイトhttp://www.agc.com/をご覧下さい。


■Dragontrail(R)について
　傷が付きにくく割れにくいという特性をもつDragontrailは、数多くのスマートフォン、タブレットPCのカバーガラスに採用されています。本年１月に米国で開催された２０１４　International　Consumer　Electronics　Showには、従来のDragontrailから強度を３０％向上させたDragontrail　Xを出品しました。


以上


　※ご参考は添付の関連資料を参照