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日本NI、高性能マルチチャンネル無線通信システムの試作を実現するソリューションを発表
日本NI、高性能マルチチャンネル無線通信システムの試作を実現する
ソフトウェア無線ソリューション「NI USRP RIO」を発表
<ニュースハイライト>
●NI USRP RIOでは、多機能な無線通信システムが試作でき、試作機開発にかかる時間を大幅に短縮できます。
●NI USRP RIO(NI USRP−294xR、NI USRP−295xR)には、Xilinx Kintex−7シリーズFPGAが搭載されており、高性能なリアルタイム処理が実装できます。
日本ナショナルインスツルメンツ(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下日本NI)は4月23日、高性能なマルチチャンネル無線通信システムの試作機を短期間で実現できる、統合的なソフトウェア無線ソリューション「NI USRP RIO(http://sine.ni.com/nips/cds/view/p/lang/ja/nid/212174)」を発表いたします。現在販売中のNI USRP(Universal Software Radio Peripheral)(http://www.ni.com/usrp/whatis/ja/)は、市販のPCと組み合わせてソフトウェア無線機を構成するためのハードウェアです。今回発表する「NI USRP RIO」は、NI USRPにプログラム可能なFPGAを搭載し、リアルタイム処理の実装を可能としたものです。NI LabVIEW RIOアーキテクチャ(http://www.ni.com/labview-rio/)(注1)をベースに、ハードウェア部は、50MHz〜6GHzの信号を送受信できる高性能な2x2 MIMO(multiple input, multiple output)RFトランシーバとFPGAを備えており、NI LabVIEW(http://www.ni.com/labview/ja/)(注2)システム開発ソフトウェアでプログラム可能です。
NI USRP RIOを使用することにより、これまで数式や計算機シミュレーションにとどまっていた無線通信の物理層・MAC(Medium Access Control)層の研究を、実世界の信号を用いたものに手軽に拡張できるようになり、リアルタイム無線通信システムの試作機を短期間で開発できるようになります。また、ハードウェアとソフトウェアを統合したプラットフォームであるため、NIの提唱する「グラフィカルシステム開発」手法のメリット(http://japan.ni.com/gsd)(注3)が活用でき、従来よりも充実した機能を備えた無線アルゴリズムおよびシステムの試作にかかる時間を短く抑え、テストにかかる時間も短縮できるようになります。
■NI USRP RIOシリーズの特長
・リアルタイム処理:Xilinx Kintex−7シリーズFPGAによる高性能なリアルタイム処理が実装可能
・低遅延:高速かつ低遅延のPCI Expressでホストコンピュータと接続
・省スペース:ハーフワイド1U型、19インチラックマウント方式
■応用例
・5G無線通信研究
・アクティブおよびパッシブレーダーの開発・調査
・シギント(signals intelligence, SIGINT)
・高性能デバイスへの接続など
例えば、最近のルンド大学の発表(http://www.ni.com/newsroom/release/national-instruments-and-lund-university-announce-massive-mimo-collaboration/ja/)では、Massive MIMO(5G通信に検討されているテクノロジ)に焦点を絞った5G研究アプリケーションの開発を進めており、NI USRP RIOは、ルンド大学のMassive MIMOのテストベッド開発にも採用されています。
NI USRP RIOの詳細については、次のURLをご覧ください。
http://sine.ni.com/nips/cds/view/p/lang/ja/nid/212174
※製品画像は添付の関連資料を参照
(注1)NI LabVIEW RIOアーキテクチャ(http://www.ni.com/labview-rio/)
NI LabVIEWシステム設計ソフトウェアと再構成可能な商用ハードウェアを組み合わせたもので、プロセッサ、再構成可能FPGA、測定I/Oハードウェア、およびNI LabVIEWの4のコンポーネントから構成される。NILabVIEW RIOアーキテクチャに基づいたハードウェアとソフトウェアの統合プラットフォームを使用することで、様々な産業やアプリケーションのシステム開発を効率化することが可能。
(注2)NI LabVIEW(http://www.ni.com/labview/ja/)
計測/テスト/制御システムの開発に使用されているシステム開発ソフトウェア。テキスト行ではなくドラッグアンドドロップ式の関数ブロックでプログラミングでき、直感的なフローチャート表現によりコードの開発や管理、解釈が簡単に行える。
(注3)「グラフィカルシステム開発」手法のメリット(http://japan.ni.com/gsd)
グラフィカルシステム開発は、NIが提唱する、ものづくりの新たな手法。NI LabVIEWシステム開発ソフトウェアと、連携する計測ハードウェアや組込ハードウェアを組み合わせたプラットフォームを活用し、設計から試作、実装に至る一連の工程すべてを、グラフィカルなプラットフォーム上で一貫して行う。この手法を使用することにより、製品の開発に要する期間とコストを削減するとともに、品質を高めることが可能。ものづくり企業は、開発期間の短縮によって生み出された時間を、新たな付加価値の創造に活用できる。
<日本ナショナルインスツルメンツについて>
日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(http://www.ni.com/jp)は、1976年以来、生産性を高めイノベーションを後押しするツールを世界中のエンジニアに提供してきた米国ナショナルインスツルメンツの日本法人です。NIの「グラフィカルシステム開発」手法は、統合されたソフトウェア/ハードウェアプラットフォームを導入することで、計測・制御機能を必要とするあらゆるシステムの開発を迅速化します。技術によってよりよい社会を目指すというNIの姿勢と長期的ビジョンは、顧客や取引先、従業員の成功にも貢献しています。本社はテキサス州オースティンにあり、従業員数は7,100名以上、セールスオフィスは世界50ヶ国以上にあります。日本においては、日経ビジネス誌に掲載される「働きがいのある会社」に4年間連続で選ばれています。
本リリースのURL:http://www.ni.com/newsroom/release/national-instruments-introduces-usrp-rio-next-generation-wireless-prototyping-platform/ja
National Instruments、NI、ni.com、LabVIEW、USRPはNational Instrumentsの登録商標です。その他の企業名ならびに製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
【本リースに関するお問い合わせ先】
「一般読者向け」
日本ナショナルインスツルメンツ株式会社
プロダクト事業部 営業部
TEL:0120−527196/FAX:03−5472−2977
E−Mail:salesjapan@ni.com