NEC、顔認証でログオンなど可能なPCセキュリティソフト「NeoFace　Monitor」を販売開始

NEC、PCセキュリティソフトウェア「NeoFace　Monitor」を販売開始〜
顔認証でのログオンにより、PC端末のセキュリティを一層強化〜


　NECは、世界一の認証精度（注１）を有する顔認証エンジンを用いて、顔認証によるPCログオンや、ログオン中の利用者の常時確認を可能とするソフトウェア「NeoFace　Monitor（ネオフェイス・モニター）」を本日から販売開始します。

　本ソフトウェアは、パスワードを入力することなく、PCに内蔵されたカメラに顔をかざすだけで、PCへのログオンを実現します。ログオン中も常に利用者の顔認証を行い、離席時は自動で画面をロックすることが可能です。また、１つのIDを複数人で共有する場合も、各人が顔認証でログオンし、利用履歴を残すことも可能なため、PC端末のセキュリティを一層強化します。

　NECは「社会ソリューション事業」を推進しており、中でもグローバル成長戦略の柱の一つとして、セーフティ事業に注力しています。今回の新製品は、官公庁・企業等の情報セキュリティを強化し、安全なビジネス環境の構築に貢献するものです。

　※利用イメージ図は添付の関連資料を参照


＜背景＞
　情報管理の重要性が増す中、官公庁や企業などにおいて、情報セキュリティ強化のニーズが高まっています。特にPC利用において、不正利用や個人情報漏えいへの対策が求められており、これまでのID・パスワード管理よりも利便性とセキュリティの両立が可能な、生体認証による管理が期待されています。


＜本製品の価格・目標＞
　「NeoFace　Monitor」の価格は、PC端末１台あたり１万円（税別、（注２））からとなります。NECは、本製品を国内および北米・アジア地域を中心としたグローバル市場に展開し、今後３年間で４００社への導入を目指します。


＜本製品の特長＞
　１．世界一の認証精度を有する顔認証エンジンを搭載し、PCのセキュリティを強化
　　１．世界一の認証精度を有する、NECの顔検出・顔照合エンジン「NeoFace(R)」（注３）を搭載。あらかじめ登録した利用者の顔画像を蓄積したサーバと連携することで、顔をPC画面にかざすだけで、確実で高速なログオンとユーザ認証が可能。
　　２．複数の担当者が１つのPC端末やIDを共有する場合においても、各人が顔認証でログインし、それぞれの利用履歴を残すことが可能。
　　３．ログオン中の利用者を常時、顔認証で確認し、離席時は自動的に画面をロックすることで、未登録ユーザによるPCの不正利用を防止。

　２．組織でのきめ細かなセキュリティ運用を実現する統合管理機能を提供
　　１．PCネットワークのユーザ管理基盤であるActive　Directory（注４）と連携し、運用設定から認証ログの一括管理まで、組織全体での統合運用を実現。
　　２．定期的にサーバから認証情報をPC端末にダウンロードし、一時保存することで、オフライン環境でも利用が可能。外出時やネットワーク障害が発生した場合でも、顔認証によるセキュリティ運用を継続できる。
　　３．PCの内蔵カメラまたは汎用のカメラを利用することで、コストを抑えながら生体認証セキュリティを導入可能。


　NECグループは、「２０１５中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。


以上


　（注１）２０１０年６月３０日
　　『米国国立標準技術研究所（NIST）のベンチマークテストにおいて、NECの顔認証技術が第１位の評価を獲得』
　　http://www.nec.co.jp/press/ja/1006/3002.html

　（注２）この他、（PC端末数を問わず）システムとして、サーバ用ソフトウェア３０万円（税別）、ハードウェア機器、システム構築費が必要となります。

　（注３）『NeoFace』
　　http://jpn.nec.com/face/index.html

　（注４）Active　Directoryはマイクロソフト社が提供するディレクトリサービス。組織的なWindowsネットワーク環境における、PCユーズ情報の管理標準。


「本件に関する情報」
　「NECの顔認証技術について」
　URL：http://jpn.nec.com/face/


「本件に関するお客様からのお問い合わせ先」
　NEC　第二官公ソリューション事業部
　E−Mail：neoface＠gsd．jp．nec．com