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グラクソ、米Gilead社と新たなB型慢性肝炎治療薬に関する契約を締結
グラクソ・スミスクライン
新たなB型慢性肝炎治療薬の契約を締結
グラクソ・スミスクライン株式会社(社長:フィリップ・フォシェ、本社:東京都渋谷区、以下GSK)は、このほど、B型慢性肝炎におけるB型肝炎ウイルス(HBV)の増殖を抑制する新たな治療薬として米国Gilead社よりテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(一般名、略称:TDF、以下テノホビル)に関する契約を締結したことをお知らせいたします。
GSKグループは米国カリフォルニア州フォスターシティ所在のバイオ医薬品会社Gilead社と、テノホビルの日本とその他の地域におけるB型慢性肝炎治療薬としての開発と販売に関する契約を締結いたしました。この契約に基づき今後、国内での臨床試験を含む開発に着手いたします。
GSKはすでに日本のB型慢性肝炎治療領域において確固たる地位を確立しています。発売している薬として「ゼフィックス錠」(2000年11月発売、一般名:ラミブジン)と、やはりGilead社からライセンス供与を受けている「ヘプセラ錠」(2004年月12月発売、一般名:アデホビル ピボキシル)があります。
テノホビルはGSKの3剤目のB型慢性肝炎治療薬となる予定です。「ヘプセラ」の開発に引き続きGilead社と協力できることを大変喜ばしく思っております。テノホビルの開発により、B型慢性肝炎で苦しむ患者さんの医療ニーズを満たすことを目指します。昨年、日本国政府は肝炎対策基本法を成立し、この問題の重要性が認識されました。
テノホビルの日本におけるHIV感染症を対象とした独占的商業化権は日本たばこ産業株式会社(JT)が有しており、当該権利に基づき、JTが製造販売承認を取得し、鳥居薬品株式会社より、「ビリアード錠」および「ツルバダ配合錠」の商品名ですでに販売されております。
社長のフィリップ・フォシェは次のように述べています。「B型肝炎は放置すれば肝硬変を経て肝がんに進行する可能性のある深刻な病です。また、ウイルス感染症であるためウイルスが変異して薬剤への耐性を獲得した場合、薬剤の効果が弱まることが懸念されています。このような疾患領域において3剤目の医薬品を発売し、患者さんに対する治療の選択肢の拡大に貢献できることは大きな喜びであり、一日も早く実現させるための努力は惜しみません。」
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グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。