Article Detail
大阪ガスと日立アプライアンス、モジュール連結型ナチュラルチラーを共同開発
モジュール連結型ナチュラルチラー(ガス吸収冷温水機)「スマートコアラ」を共同開発
非常用エレベーターに積載可能な寸法と重量を実現し、搬入が容易に
※製品画像は添付の関連資料を参照
大阪ガス株式会社(代表取締役社長:尾崎 裕/以下、大阪ガス)と日立アプライアンス株式会社(取締役社長:二宮 隆典(※)/以下、日立アプライアンス)は、非常用エレベーターで搬入可能な小型のモジュール連結型ナチュラルチラー(ガス吸収冷温水機)「スマートコアラ」を共同開発し、4月16日から日立アプライアンスが販売を開始します。
本製品は、冷房容量50USRT(*1)を最小モジュールとし、このモジュールを連結することで、50USRTから300USRT(*2)の冷房容量に対応します。運搬時には最小モジュールを二分割することで小型・軽量化し、地下の機械室や屋上に通じる非常用エレベーター(17人乗り)に積載できるため、設置・搬入などが容易です。また、冷水・冷却水ポンプのインバーター化などにより、冷房運転時には、日立アプライアンス製従来機(*3)に比べ約23%の省エネ(*4)が図れます。さらに、コンパクトな機体設計により、同冷房容量の一体型ナチュラルチラーの設置・保守スペース内での設備更新が可能です。
※社長名の正式表記は添付の関連資料を参照
*1:1USRT(米国冷凍トン):0℃1トンの水を24時間で0℃1トンの氷にするために取り去る熱量のこと。一般的に米国冷凍トンが使用される。1米国冷凍トン=3,024kcal/h=3.516kW。
*2:300USRTにて延床面積約10,000m2の建物の空調をまかなうことが可能。さらに300USRT機を3セット設置することにより約30,000m2まで対応可能。
*3:15年以上運転経年相当の日立アプライアンス製一体型ナチュラルチラー従来機(1989年〜1996年モデル)S型/200USRT。
*4:15年以上運転経年相当の日立アプライアンス製一体型ナチュラルチラー従来機(1989年〜1996年モデル)S型/200USRTとの比較。平均負荷率50%で計算。冷水・冷却水ポンプなどの補機動力を含む。詳細はP3の(*4)を参照。
<新製品の主な特長>
1.最小モジュールを二分割することで非常用エレベーター(17人乗り)での搬入が可能に
2.冷水・冷却水ポンプのインバーター化などにより、冷房運転時には約23%の省エネ(日立アプライアンス従来機との比較において)を実現
3.コンパクトな機体設計により、同冷房容量の一体型ナチュラルチラーとほぼ同等の設置・保守スペース内での設備更新に対応容易
<型式および発売日>
※添付の関連資料を参照
<開発の背景>
電力需給の逼迫などを背景に、更新後も継続してナチュラルチラーなどのガス冷暖房の利用を希望されるお客様が増加しています。しかし、寸法・重量などの搬入制約により、機械室・屋上などへの搬入・設置が困難であるなどの課題(*5)がありました。そこで、大阪ガスと日立アプライアンスは、中・大規模(*6)な建物に設置が義務付けられ、地下の機械室や屋上などに通じる非常用エレベーター(17人乗り)(*7)に積載可能なナチュラルチラーを共同開発しました。
*5:機器を新規設置して以降、年月を経る過程でマシンハッチ(機器搬入のための開口部)や搬入路が改変されている場合がある。
*6:高さ31mを超える建築物には、非常用エレベーターを設置することが義務付けられている。
*7:非常用エレベーター(17人乗り)の寸法規定 奥行;1,500mm、幅;1,000mm、高さ;2,100mm、積載質量;1,150kg。
■お客様からの問い合わせ先
大阪ガス株式会社
エネルギー事業部 エネルギー開発部
〒541−0045 大阪府大阪市中央区道修町三丁目5番11号
電話 06−6205−4670(ダイヤルイン)
日立アプライアンス株式会社
空調事業部 大型冷熱本部
〒105−0022 東京都港区海岸一丁目16番1号(ニューピア竹芝サウスタワー)
電話 050−3154−3980(ダイヤルイン)
以上