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浜松ホトニクス、透明フィルムのインライ検査ン向け光学式ピンホール検査ユニットを発売

2014-04-12

半透明・透明フィルムや金属箔などのピンホール検査向け
生産ラインに後付け可能で、省スペース、安価な
光学式ピンホール検査ユニット「C12760」を新発売


 当社は、半透明・透明フィルムや金属箔など、さまざまな素材の最小50μmまでのピンホールに対応した、生産ラインに後付け可能で、省スペース、安価な光学式ピンホール検査ユニットの新製品「C12760」を、国内の樹脂フィルムメーカーや液晶メーカー、製造装置メーカーなどに4月21日から発売します。
 また、発売と同時に、当社デモンストレ―ションルームにおいて、検査装置による顧客持ち込みのサンプル評価も開始します。
 なお、本製品は、4月16日(水)から東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催されるフィルム技術の専門展「第5回高機能フィルム展」に出展します。

<製品の概要>

 本製品は、半透明・透明フィルムや金属箔などの生産時に発生する50μm径程度の微小な穴(ピンホール)の有無をインラインで検出する検査ユニットです。光検出方式による非接触検査のため、液体によるストレスや電界、磁場、電解液など、特性環境にサンプルをさらすことなくピンホール検査が可能です。
 光源ユニットには、半導体レーザーを採用し、線状の焦点をつくるシリンドリカル(円柱状)レンズで照度が均一な200μm幅のライン平行光を出射します。従来のレーザーでスキャン(走査)する方式に比べ、毎分600mと30倍以上高速なためインライン検査に最適です。
 検出ユニットには、光半導体素子のフォトダイオードアレイを採用することで、省スペースで安価を実現しています。また、光源ユニットと検出ユニットにコントローラーを内蔵しているため、シーケンサーに直接接続が可能で、稼働中の生産設備にも後付けしやすくしています。さらに、ワーク幅に応じて生産ラインに複数台並べることで拡張可能です。
 スマートフォン用液晶ガラスに用いる各種機能性フィルムの欠陥検査はもとより、リチウムイオン電池セパレーターに用いる多孔質な不織布(ふしょくふ)、孔径をコントロールした高捕集率・高流量フィルター膜、食品の酸化防止のために多孔質にした包装用ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など、各種フィルターやメンブレン(膜)の検査に最適です。

<開発の背景>

 当社は、これまで高感度で微弱光検出が特長の光電子増倍管を用いて数μm程度のピンホールを検出するピンホール検査器を、1998年から電子部材や自動車、製缶、製薬メーカーなどの生産ライン向けに製造、販売してきました。
 ピンホール検査には目視、カメラ、エアリーク、電流検知などの方式がありますが、電池のフィルムなど付加価値の高い部材や、飲料缶などの品質管理が求められる製品のピンホールの検出には、ワークからの透過光を検出する光学式が用いられています。
 当社では、2012年2月にアルミラミネートフィルムや金属箔などのピンホール検査用途に向けて、検出器にフォトダイオードアレイを用いたピンホール検査ユニットを発売しました。
 そうしたなかで、市場からの半透明・透明フィルムの検査用の要求が高いため、本製品の開発を進めてきました。

 *光学式ピンホール検査ユニットの生産ライン設置概念図と検出原理図は添付の関連資料「参考資料」を参照


<主な特長>

1、さまざまな素材の最小50μmまでのピンホール検査が可能
 業界で初めて半導体レーザーの照度が均一な200μm幅のラインレーザーを採用したことで、半透明・透明フィルムや金属箔など、さまざまな素材の最小50μmまでのピンホールに対応しました。

2、生産ラインに後付け可能
 一般的なピンホール検査は、ピンホールの位置を特定するエンコーダやチャンネル分解能、カウンターなど回路系の制御機能も内蔵した大型装置ですが、本製品はコンパクトなユニットなため、顧客の要望により新設のラインだけでなく既存の生産ラインにも後付けが可能です。

3、非接触でワークにストレスを与えない光検出方式
 光検出方式による非接触検査のため、液体によるストレスや電界、磁場、電解液など、特性環境にサンプルをさらすことなくピンホール検査が可能です。

4、省スペース、安価、ワイドレンジ
 検出器にフォトダイオードアレイを採用したため、当社従来品に比べ約4分の1とコンパクトで価格も半額と安価な検出ユニットになりました。

5、任意に設定可能なピンホール判定機能付き
 ピンホール判定を外部入力で任意に設定できるため、用途に応じて孔径のコントロールなどが可能です。

 *主な仕様は添付の関連資料を参照


●発売日 2014年4月21日

●製品価格(税込) 「ピンホール検査ユニット C12760」540,000円
           ユニット構成:検出ユニット、光源ユニット

●販売目標金額 1年目5,000万円/年 3年後2億円/年

 *製品画像は添付の関連資料を参照


[この件に関するお問い合わせ先]

 ■一般の方 浜松ホトニクス株式会社 電子管営業推進部第一グループ
 〒438−0193 静岡県磐田市下神増314−5
 TEL 0539−62−5245
 FAX0539−62−2205
 E−mail:matunaga@etd.hpk.co.jp



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