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フィリップス、在宅での検査も可能な携帯型睡眠評価装置「ウォッチパット」を発売

2014-04-05

フィリップス・レスピロニクス、携帯型睡眠評価装置の新機種「ウォッチパット」を発売
−在宅においても質の高い睡眠時無呼吸の検査を可能に−


 フィリップス・レスピロニクス合同会社(本社:東京都港区、職務執行者社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、本日4月1日より、睡眠評価装置である「ウォッチパット」(Itamar Medical社製:イスラエル)の販売を開始することを発表しました。

 ※製品画像は添付の関連資料を参照


 一般的名称:睡眠評価装置
 販売名  :ウォッチパット
       管理医療機器/特定保守管理医療機器
 寸法   :80(L)×50(W)×20(H)mm
 重量   :76g
 診療報酬 :720点
       (D237 終夜睡眠ポリグラフィー「1 携帯用装置を使用した場合」)


 睡眠時無呼吸症候群の潜在的な患者さんは、日本国内に約300万人いると報告されています(*1)。これらの睡眠時無呼吸症候群の患者さんが治療を受けるためには、睡眠評価装置を用いた睡眠中の検査による確定診断が必要となります。

 現在、国内では3種類の睡眠検査方法が診療報酬で算定できます。
 1つ目は、脳波、筋電図、心電図、呼吸用のセンサ、および血中の酸素飽和度センサなど、生体信号を検出するセンサを全身約20ヵ所以上に装着して行う終夜睡眠ポリグラフィ(polysomnography:PSG)と呼ばれる精密検査で、睡眠中の睡眠状態、呼吸状態などを連続的に記録します。この検査方法はセンサの装着部位が多く、患者さんへの行動制限や負担は大きくなります。また入院して高度な手技による検査を受ける必要があるため、国内で本検査を実施できる医療機関は限られています。
 一方、2つ目、3つ目の検査方法である、呼吸用のセンサ、および血中の酸素飽和度センサを用いる携帯型睡眠評価装置や、圧力センサおよび血中の酸素飽和度センサを用いる多点感圧睡眠評価装置は、高度な手技を必要とせず院内および在宅での検査が可能です。その半面、精密検査のPSGに比べ、睡眠状態を正確に評価できないため、睡眠時無呼吸症候群の程度を過小評価する可能性があります。

 この度、フィリップスは、従来の呼吸用のセンサや圧力センサを用いず、指先の末梢動脈波を精度良く測定することで睡眠検査を可能とした携帯型睡眠評価装置「ウォッチパット」を国内で販売開始いたします。「ウォッチパット」は末梢動脈波を検出する[1]PAT(Peripheral Artery Tonometry:末梢動脈波測定法)プローブに加え、血中の酸素飽和度を検出する[2]オキシメータセンサ、および[3]いびき・体位センサ(一体型)を患者さんに装着いただき、得られたデータをパーソナルコンピュータ上の専用ソフトウェア(本体付属)で複合的に解析処理を行います。これにより、従来の携帯型睡眠評価装置で測定する1時間当たりの無呼吸低呼吸指数に加え、覚醒・睡眠(軽睡眠・深睡眠・REM睡眠)段階の情報を同時に測定できます。携帯性・装着性にも優れ、院内のみならず在宅での検査も可能です。

 「ウォッチパット」の希望販売価格は78万円(税抜)、レンタル料金は月額2万2000円(税抜)で、全国の医療機関に対して販売・レンタルする予定です。


 *1:粥川裕平 et al:治療学 1996;30:55−58,


<「ウォッチパット」の概要と特長>

 ※参考画像は添付の関連資料を参照

 携帯型睡眠評価装置「ウォッチパット」は、上記の3つのセンサを装着し、終夜検査を行います。各センサの信号は本体内部のデータメモリに記録され、専用の解析ソフトウェア(本体付属)がインストールされたパーソナルコンピュータに「ウォッチパット」本体をUSBケーブルで接続しダウンロードを行うことができます。専用の解析ソフトウェアでは、無呼吸低呼吸指数に加え、覚醒・睡眠(軽睡眠・深睡眠・REM睡眠)、いびきの有無、体位別(上向き・横向き)の無呼吸低呼吸指数、血中の酸素飽和度の状態、および心拍数等のパラメーターが表示・レポート化され、医師の診断に必要な情報が提供されます。

 1.機器の取扱・装着が簡単で場所を問わず(院内・自宅)高い精度の検査が可能
   3つのセンサは患者さん自身でも簡単に装着でき、検査を実施する場所に制限はなく、自宅でも院内と変わらない高い精度の検査を可能とします。これにより、慣れた睡眠の環境で検査が可能なため、精神的、経済的な負担を低減できます。

 2.PATプローブを含めた3つのセンサにより無呼吸低呼吸指数・睡眠段階の評価が可能
   PATプローブは、無呼吸低呼吸に連動して発生する覚醒反応を末梢動脈波で検出し、酸素飽和度や脈拍数などの情報と複合的に分析を行い、無呼吸低呼吸指数を算出します。また、睡眠段階においても、PATプローブから検出された末梢動脈波の振幅増減や周波数成分の変化を、本体に内蔵されているアクチグラフの信号と合わせて複合的に解析します。
   末梢動脈波という小さな生体信号を高い精度で的確に検出するPATプローブと、独自に開発された新しい解析技術により、睡眠時無呼吸症候群の診断に必要な無呼吸低呼吸指数および睡眠段階の情報を、医師に提供することが可能となります。


 ※以下、参考資料などは添付の関連資料を参照

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