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STマイクロ、STB市場でのSTB用ICポートフォリオを強化

2014-04-04

STマイクロエレクトロニクス
STB市場での成功に基づき、STB用ICポートフォリオをさらに強化

TV Connect(ロンドン)およびCCBN(北京)において、
デジタル・ホームでの主導的地位を強化する主な取り組みを発表


 多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、以下に挙げる主な取り組みを通して、セット・トップ・ボックス(STB)市場におけるプレゼンスを強化します。

 ・中・下位機種のSTB向けに、ARM(R)の処理能力とHEVC(1)デコード機能を提供する新しいLiege2ファミリの最初の製品であるSTiH301(Liege2)を導入
 ・下位機種のSTB向けに、より小型かつ電力効率の高い製品をLiegeファミリに追加
 ・MaxLinear社との協力により、ケーブル・衛星放送用フロントエンドを最適化


<STiH301(Liege2)>
 Liegeファミリ(STiH207および派生製品)の成功を拡張するSTiH301(Liege2)は、最高4000 DMIPSの性能を実現するパワフルなARM Cortex(R)−A9プロセッサ、内蔵型フルHD HEVCデコーダ、STのFaroudja(R)画像処理およびクラス最高のセキュリティを、STの低消費電力28nm CMOSプロセスで製造されるシステム・オン・チップ(SoC)に統合しており、中・下位機種のSTBおよびインターネット・プロトコル(IP)クライアントの性能を向上させます。

 STB市場でARMコアの普及が進む一方、これまでの下位機種は、CAS(2)放送に関するSTの専門性によるメリットを受けていませんでした。
 放送用CASセキュリティに関するSTの専門性を活かしてCannesファミリから派生したSTiH301(Liege2)により、中・下位機種のSTBを提供するメーカーは、Cortex−A9プロセッサの持つさらに高い性能と、総合的で実績のあるARMデザインおよび開発エコシステムの利用が可能になります。

 STのデジタル・コンバージェンス・グループ ビジネス・デベロップメント担当ディレクタであるEric Benoitは、次の様にコメントしています。「パワフルなARM CPUとGPUを搭載したLiege2は、全てのSTBミドルウェアおよび様々なタイプのCAS・DRM(3)セキュリティに対応した幅広いソフトウェア・エコシステムの持つ多くのメリットを提供します。これによりお客様は、競争力のあるコスト、サイズ、セキュリティ、消費電力のターゲットを維持しながら、ユーザ体験を強化する中位機種のブロードキャスト・IPボックスを開発できます。」

 STiH301(Liege2)に搭載されているHEVCデコーダには、帯域幅効率の優れたHD放送用の新しいエンコード技術が採用されています。これにより、放送・通信事業者は、部品コストを抑制しながらより多くのチャネルを同じまたはより狭い帯域幅でエンド・ユーザに提供することができます。

 BGAパッケージ(19 x 19mm)に封止されるSTiH301は、2014年第2四半期にサンプル出荷される予定です。


<下位機種のSTB向けのLiege/Cardiff/Palmaファミリ>
 STは、TV Connect(3月18日〜20日)およびCCBN(3月20日〜22日)の機会を利用して、実績あるST40コアをベースとした好評のLiege/Cardiff/Palmaファミリの一連の新モデルも発表しました。

 Eric Benoitは、次の様にコメントしています。「STは、まずCannesファミリ(STiH310および派生製品)を展開し、そして現在ではLiege2(STiH301)の発表により、業界においてHEVCへの移行をリードしています。同時に、当社は、Liegeファミリ(STiH207および派生製品)を継続的に最適化することで、今後も従来の市場をサポートし続け、お客様のこれまでの開発投資を守ります。」

 現在サンプル出荷中の新製品は、より小型のBGAパッケージ(23 x 23mm)に封止されており、下位機種のSTBのさらなる小型化と機能強化を実現します。同製品ファミリは、中国のSARFT DCAS(4)セキュリティ・システム・ミドルウェアを含む、あらゆる一般的なCASおよびミドルウェアをサポートしています。


<MaxLinear社との協力>
 STは、お客様の製品開発期間の短縮に貢献するため、ブロードバンド通信用の高周波(RF)集積回路とミックスド・シグナル集積回路の主要サプライヤであるMaxLinear社との協力範囲を拡大します。

 STとMaxLinear社は、MaxLinear社のFSC(TM)(5)マルチチャネル・フロントエンド技術とSTのSoCファミリを活用することで、ケーブル・衛星放送市場向けの完全なリファレンス設計を開発しています。このリファレンス設計には、4〜8ビデオ・チャネルを使用するアプリケーション向けに最適化されたハードウェア実装が含まれる予定です。また、LTE/Wi−Fiイミュニティ特性に関するMaxLinear社のRF専門性を取り入れ、同社のドライバをSTのソフトウェア開発キットに移植しており、製品開発期間の短縮に貢献します。
 このリファレンス設計は、2014年第2四半期に提供が開始される予定です。

 MaxLinear社のバイスプレジデント 兼 ジェネラル・マネージャであるBrian Sprague氏は、次の様にコメントしています。「STとMaxLinearの互いに補完し合う技術を組み合わせることで、業界で最も強力なシステム・ソリューションをSTB市場に提供します。当社のマルチチャネルFSCチップセットの低消費電力性と拡張性を、業界をリードするSTのHEVC SoCソリューションと組み合わせた完全なSTBソリューションを開発することに、期待を高めています。」

 価格やサンプルについては、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。

 (1)High−Efficiency Video Coding(高効率ビデオ・コーディング)
 (2)Conditional Access Security(限定受信セキュリティ)
 (3)Digital Rights Management(デジタル著作権管理)
 (4)State Administration of Radio,Film,and Television(China) Downloadable Conditional Access System
   (中国のラジオ・映画・テレビ総局のダウンロード可能な限定受信システム)
 (5)Full−Spectrum Capture(全帯域キャプチャ)


STマイクロエレクトロニクスについて>
 STは、「センス&パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。
 2013年の売上は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st-japan.co.jp)をご覧ください。


◆お客様お問い合わせ先
 〒108−6017 東京都港区港南2−15−1
 品川インターシティA棟
 STマイクロエレクトロニクス(株)
 デジタル製品グループ
 TEL:03−5783−8340
 FAX:03−5783−8216


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