三菱化学、完全人工光型の植物工場システムを阪神電鉄に販売

阪神電鉄への植物工場の販売について
〜新鮮で安心な野菜をデパート、ホテル、コンビニへ〜


　三菱化学株式会社（本社：東京都千代田区、社長：石塚博昭、以下「当社」）は、当社の植物工場システムを阪神電気鉄道株式会社（本社：大阪市福島区、社長：藤原崇起、以下「阪神電鉄」）に販売いたしました。

　今回販売した当社の植物工場システムでは、阪神電鉄の栽培所における品目のうち、ベビーリーフを栽培します。このシステムは、太陽光ではなくLED照明や蛍光灯によって植物の光合成を促す完全人工光型の植物工場で、今回設置される鉄道高架下のような日照の少ない場所での設置に適しています。工場内部は空調により温度が一定に保たれ、また、土を使わない水耕栽培で、農薬を使用せずに新鮮で安心な野菜を安定して栽培することができます。
　この植物工場で収穫されたベビーリーフは、他の栽培品目（グリーンリーフやフリルレタス）と同様に、阪神電鉄のネットワークを活用し、系列のデパート、ホテル、コンビニ等に販売される予定です。

　阪神電鉄は、都市部の鉄道高架下の敷地の有効活用に取り組んでおり、２０１２年２月から大物駅〜抗瀬駅間高架下に、「阪神野菜試験栽培所」を設置しています。このたび、尼崎センタープール前駅高架下に新たな栽培所を設けるにあたり、この栽培所の一部に当社の植物工場が採用されました。

　今後も当社は、安全・安心な植物工場産の野菜を提供するために、三菱ケミカルホールディングスグループの技術を結集し、植物工場システムの設計から栽培指導、メンテナンスまで、総合的な提案をすることで次世代アグリビジネスをさらに展開していきます。


以上


＜別紙＞

　【植物工場システムの概要】
　　設置場所　　　　　　　　：兵庫県尼崎市（尼崎センタープール駅横高架下利用）
　　竣工予定　　　　　　　　：２０１４年３月竣工、４月から出荷開始予定
　　品目　　　　　　　　　　：ベビーリーフ（水菜、ルッコラ、タアサイ、レッドアジアンマスタードなど）
　　面積　　　　　　　　　　：専用部分：１３９．０６m2
　　播種から収穫までの日数　：２１日
　　栽培棚　　　　　　　　　：栽培ラック：６基（１基の栽培段数は６段）
　　１日当たりの収穫量　　　：２５．２kg（約７００パック分に相当）

　　　※参考写真は添付の関連資料を参照


　【参考】
　　阪神野菜栽培所　全体概要
　　・建築面積　８３６m2
　　・主な栽培品種　グリーンリーフ、フリルレタス、ベビーリーフ