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NECなど、全球降水観測計画主衛星搭載の二周波降水レーダが地球の観測画像を取得

2014-03-29

全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)搭載のNEC製の二周波降水レーダ(DPR)が観測画像取得


 「全球降水観測計画主衛星(以下GPM主衛星、(注1))」搭載の「二周波降水レーダ(以下DPR、(注2))」が、地球の観測画像を取得しました。
 GPM計画は日米が主導して進められている全球の降水を高精度、高頻度に観測する国際協力ミッションです。
 DPRはGPM計画において、中核となるGPM主衛星に搭載された世界最先端のレーダで、世界中に降る雨を宇宙から見極めます。
 NECとNEC東芝スペースシステム株式会社(本社:東京都府中市)は、DPRを開発したJAXA及び情報通信研究機構(NICT)から受注して、アンテナの向きを変えずに電波を送受信する方向を変更できる、128本のアンテナ素子で構成されたフェーズド アレイ アンテナ(phased array antenna)を使用したKu帯(13.6GHz)とKa帯(35.55GHz)の二つのレーダの設計と製造を担当しました。両社は、引き続き8月末までJAXAと共にDPRの初期機能確認等の支援に取り組んでいきます。
 NECは、日本初の人工衛星おおすみ」や「はやぶさ」をはじめ67機の衛星の手がけることで培ってきた最先端の宇宙技術を通じて、安心・安全な社会インフラの実現に貢献します。

 ※参考画像などは添付の関連資料を参照

 DPRは、世界初の衛星搭載用降雨観測レーダとして1997年に打ち上げられ、設計寿命(3年)を大幅に上回って16年以上にわたって運用中の「熱帯降雨観測衛星搭載降雨レーダ(TRMM/PR、(注3))」の後継のレーダです。DPRは、TRMM/PRと同じ強い雨の観測に適したKu帯の電波を利用した降水レーダに、弱い雨の観測に適したKa帯降水レーダを追加し、二つの周波数を使うことで、降雨の状況を詳しく観測でき、雨雲スキャンレーダとも呼ばれます。GPM計画は、GPM主衛星と副衛星群のデータ活用により、全地球レベルで3時間毎の高精度な降水観測の実現を目指しています。
 なお、DPRの仕様は、別紙をご参照ください。

 NECは、「2015中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。


【別紙】「二周波降水レーダ(DPR)」の仕様

 ※別紙添付の関連資料を参照


以上


 (注1)GPM Global precipitation Measurement

 (注2)DPR Dual−frequency Precipitation Radar

 (注3)TRIMM/PR Tropical Rainfall Measuring Mission/Precipitation Radar
  NECと株式会社東芝が製造を担当。


<GPM主衛星/DPRに関するホームページ>
 JAXA
  http://www.satnavi.jaxa.jp/project/gpm/index.html
  http://www.satnavi.jaxa.jp/gpmdpr_special/


<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
 NEC 宇宙・防衛事業推進本部
 TEL:042−333−5586



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