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JOGMEC、米国電力研究所と地熱技術に関する共同研究を開始
米国電力研究所と地熱技術に関する共同研究を開始
〜EGS技術に関する共同研究〜
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、米国電力研究所(Electric PowerResearch Institute: EPRI)との契約を3月20日に締結し、EGS(Enhanced Geothermal System)技術に関する共同研究を開始しました。
1.EGS技術とはEnhanced Geothermal System(またはEngineered Geothermal System)の略で、能動的な地熱開発を意味し、高温岩体発電、天然貯留層の人工的な拡張、人工涵養といった技術が含まれます。
2.米国では複数のEGS技術開発プロジェクトが現在進められており、知見やノウハウが蓄積されつつあります。一方、日本では過去に高温岩体発電の技術開発が実施されています。
3.平成24年12月、日米クリーンエネルギー政策対話を通じて、経済産業省、JOGMEC、米国エネルギー省(DOE)の間で、日米でEGS技術に関するデータ交換や情報交換を行う方針を確認しました。
4.この方針の下、今般、米国電力研究所(EPRI)との共同研究を行うこととなりました。本共同研究は、今後2年間にわたって米国および日本のEGS技術開発プロジェクトのデータレビューを行い、今後のEGS技術等の地熱技術開発に資する知見を得ることを目的としているもので、DOEとの地熱技術開発に関する協力を具体化するものとなります。
5.本共同研究を通じて、EGS技術に関する最先端の情報やノウハウが得られ、JOGMECで実施中の技術開発「地熱貯留層評価・管理技術」に有用な情報が得られるほか、日米の地熱関係者の交流促進にも資するものとなります。
以上
○EPRI概要
・1965年のニューヨーク大停電を契機に1972年に電力業界が自主的に設置した非営利研究機関。原子力 ・火力・送配電・環境新エネルギー、が研究の4本柱。
・本部:カリフォルニア州Palo Alto、職員:約700名、事業予算:約400百万ドル/年、EPRI会員:30か国、計450以上(米国の発電電力量の約90%を会員企業が発電)。
※以下の資料は添付の関連資料「参考資料」を参照
○共同研究スキーム
○EGS技術のうち高温岩体発電のイメージ