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富士通、気象庁の気象情報伝送処理システムに「防災情報提供システム」を統合

2014-03-25

気象庁様の「気象情報伝送処理システム」に「防災情報提供システム」を統合
システム基盤も刷新し、運用業務の効率化を実現


 当社はこのたび、気象庁(本庁:千代田区大手町)様の、東京都清瀬市に配置されている「気象情報伝送処理システム」(以下、東日本「気象情報伝送処理システム」)と「防災情報提供システム」を統合し、システム基盤を刷新しました。気象庁様は、2013年10月1日、および2014年2月3日〜3月14日に国内外の提供先機関を順次切替え、本システムによる情報提供を開始しました。

 「気象情報伝送処理システム」は、国内外の気象機関などとのデータ交換、および気象庁様が作成した防災気象情報を国内の行政機関や報道機関などへ配信するネットワークにおいて、中枢機能を担う重要なシステムです。また、「防災情報提供システム」は、全国の気象台から各地の防災機関、自治体などへ、気象、津波、高潮などの警報、特別警報、震度速報などの配信・提供を担う重要なシステムです。このため気象庁様では、大規模災害時などにも安定稼働を維持するため、両システムを東西2局(東京都清瀬市と大阪府大阪市)に配置し、2005年度より運用してきました。

 今回、当社は、東日本「気象情報伝送処理システム」に「防災情報提供システム」を統合し、当社のミドルウェアを活用して1つの画面上に気象情報と防災情報の伝送状況を可視化することで、一元的、かつ効率的なシステム運用を可能にしました。

 また、観測データ高度化や予報精度の更なる向上などにより、気象庁様が本システムで収集・配信するデータ量が増大しており、今回それに対応するため、システム基盤も刷新し、自然災害時などの急激なデータ処理量の増加にも安定した対応が可能な処理能力と業務継続性を実現しています。


■背景
 日本は、台風や集中豪雨などによる洪水やがけ崩れなどの自然災害が発生しやすい国土であり、被害の防止と軽減のため、災害をもたらすおそれのある気象についての現象の程度や発生地域・時刻を、より正確、かつ具体的に伝える気象情報の迅速・確実な提供が求められています。

 このような社会のニーズに対応するため、気象庁様は、当社構築の「気象情報伝送処理システム」により、国内外の観測データを収集し、防災機関や自治体、民間気象事業者などへ気象情報や気象警報などを配信しています。

 今回、当社は、東京都清瀬市と大阪府大阪市の東西2局に分けて配置されている「気象情報伝送処理システム」のうち、東京都清瀬市に配置されている「気象情報伝送処理システム」に「防災情報提供システム」を統合し、システム基盤を刷新しました。

 ※イメージ図は添付の関連資料を参照


■システムの特長と効果

 1.統合運用管理ミドルウェアよるシステム運用の効率化
  年々増大しているデータ処理量への対応と、従来の「防災情報提供システム」の機能を統合することによる処理対象業務、および処理対象データの増大に対応するため、100台を超えるサーバが必要となり、システム運用・監視業務も、今後、負荷が増大することが想定されました。そこで当社は、当社の統合運用管理ミドルウェア「FUJITSU Software Systemwalker」の、「統合監視」、「ジョブ運用監視」、「性能監視」、「リモート操作」、「資源配布」の5つの機能を活用し、「気象情報伝送処理システム」と「防災情報提供システム」の運用操作を標準化するとともに、1つの画面上に気象情報と防災情報の伝送状況を可視化することで、一元的、かつ効率的なシステム運用・監視業務を可能にしました。

 2.信頼性と業務継続性の向上
  基幹システムに最適な、当社の高信頼UNIXサーバ「SPARC Enterprise M3000/M4000」とディスク装置「ETERNUS DX80 S2」、長年に渡り多くの稼働実績を持つ、高信頼基盤ソフトウェア「FUJITSU Software PRIMECLUSTER」、統合運用管理ミドルウェア「Systemwalker」、ビジネスアプリケーション基盤「FUJITSU Software Interstage」、データベース「FUJITSU Software Symfoware」などの当社ミドルウェア製品の最新版を採用することで、信頼性と業務継続性の向上を図っています。

 3.情報提供の一層の迅速化
  気象庁様の業務で取り扱う気象予報や警報・注意報などの気象情報は、即時性が強く求められるとともに、より具体的な情報が求められます。また、観測データ高度化や予報精度の更なる向上などにより、気象庁様が本システムで収集・配信するデータ量が増大しており、情報を遅滞なく発信するためには、データを迅速に処理する高いサーバ性能が必要です。当社はマルチコア・マルチスレッドに対応したSPARC64(TM)プロセッサ搭載の「SPARC Enterprise M3000/M4000」を採用し、システムの高性能化を実現しました。


■商標について
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


〔関連リンク〕
 ・気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html

 ・今回のシステム基盤刷新で導入した製品の紹介ページ
  ○UNIXサーバ SPARC Enterprise M3000/M4000
   http://jp.fujitsu.com/platform/server/sparcenterprise/?pr

  ○ディスク装置 ETERNUS DX80 S2
   http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/diskarray/dx80_dx90-s2/

  ○高信頼基盤ソフトウェア「FUJITSU Software PRIMECLUSTER」
   http://software.fujitsu.com/jp/primecluster/?pr

  ○システム運用とICT資産の統合管理「FUJITSU Software Systemwalker Centric Manager」
   http://systemwalker.fujitsu.com/jp/centricmgr/?pr

  ○システムの自動運用とジョブスケジューリング「FUJITSU Software Systemwalker Operation Manager」
   http://systemwalker.fujitsu.com/jp/operationmgr/?pr

  ○パフォーマンス分析、キャパシティ管理「FUJITSU Software Systemwalker Service Quality Coordinator」
   http://systemwalker.fujitsu.com/jp/sqc/?pr

  ○アプリケーションサーバ「FUJITSU Software Interstage Application Server」
   http://interstage.fujitsu.com/jp/apserver/?pr

  ○ビジネスの継続性を追求する高信頼データベース「FUJITSU Software Symfoware」
   http://software.fujitsu.com/jp/symfoware/products/symfowareserver/?pr


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