日本郵船グループ、メキシコで６３型新造特殊ばら積み船の定期用船契約を締結

６３型新造ばら積み船で１５年間の定期用船契約
―メキシコ塩を北米西岸向けにシャトル輸送―


　当社グループのNYKバルク・プロジェクト貨物輸送株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：諸岡正道）は、塩輸送用の６３型新造特殊ばら積み船で１５年間の定期用船契約を、三菱商事株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：小林健）とメキシコ政府の共同出資会社であるBaja　Bulk　Carriers，S．A．（本社：米国カリフォルニア州）と締結しました。就航は２０１４年８月頃の予定です。

　株式会社大島造船所（長崎県西海市）で建造中の６３型新造特殊ばら積み船は、６０型ばら積み船をベースに全長を約９メートル増やすことで載貨重量を増加、さらに揚げ港設備の仕様に合わせて、移動式クレーン２基、ベルトコンベヤー、ブームコンベヤー、ホッパーなどの荷役装置を追加装備しています。また、電子制御エンジンを搭載し、随所にわたり本船形状に改良を施した最新式のエコシップデザインになっています。

　本船はメキシコから塩田事業（注）を通じて生産された塩を北米西岸に輸送するシャトルサービスに従事する予定で、現行サービス船の老朽化に伴う代替船となります。塩はカセイソーダや塩素などソーダ工業の原料に用いられたり、道路凍結防止の用途で利用されるなど、幅広い産業で利用されています。

　当社グループは今後も引き続き、安定的な原材料輸送に努めていきます。


＜本船概要＞
　全長：約２０９．３０メートル
　全幅：約３２．２６メートル
　計画満載喫水：約１２．７５メートル
　載貨重量トン数：約６２，８００トン
　船籍：パナマ

　（注）メキシコ塩田事業
　　三菱商事株式会社とメキシコ政府がそれぞれ４９％、５１％出資しているメキシコのゲレロネグロ塩田では、世界最大の天日塩田事業が展開され、年間約８００万トンを産出。１９５７年から輸出開始、１９７３年に三菱商事が当該事業を買収。その後メキシコ政府が資本参加し、現在に至る。


以上