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アークレイ、糖尿病のHbA1cと血中グルコースを同時測定する分析装置を販売
HbA1cとグルコースを70秒で同時測定
〜糖尿病の必須検査項目に1台で対応〜
アークレイ株式会社は、グリコヘモグロビン/グルコース分析装置「アダムス ハイブリッド AH−8290」を3月10日(月)より販売します。糖尿病の必須検査項目であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)(※1)と血中グルコースを同時に70秒で測定し、糖尿病検査現場での検査業務の効率化に貢献します。
現在、日本で糖尿病が強く疑われる成人は約950万人(※2)と年々増加傾向にあり、検査による早期発見と迅速な治療が不可欠とされています。
糖尿病の検査項目のうち、過去1〜2ヵ月の平均血糖値を反映するマーカーであるHbA1cの値は、2010年の糖尿病診断基準の改訂や2012年のHbA1c値の国際標準化などを背景に、糖尿病診断や治療において重要な指標と位置づけられています(※3)。そのため、糖尿病検査の現場では、血中グルコース(血糖)の測定に加えて、HbA1cの即時測定に対するニーズが高まっています。
このたびアークレイ株式会社(以下、アークレイ)が発売する「アダムス ハイブリッド AH−8290」は、HbA1cとグルコースの同時測定を実現し、従来品(AH−8280)より10秒短縮した70秒での測定が可能となりました。また、小型の省スペース設計のため、HbA1c分析装置、グルコース分析装置の2台を設置できない小規模の病院や糖尿病専門クリニックなどでも設置していただくことが可能です。
糖尿病検査装置のなかで、HbA1cとグルコースの2項目を1台で同時測定する装置(HPLC法(※4)による)は本製品のみで、糖尿病検査のパイオニア企業として、高精度の分析装置の開発に携わってきたアークレイの技術力を結集し実現しました。アークレイはこれからも幅広いニーズに対応できる製品を提供し、糖尿病医療の現場に貢献します。
【主な特長】
○HbA1cとグルコースを同時測定
糖尿病検査の重要な指標であるHbA1cとグルコースを1台の装置で測定できます。測定時間は70秒/検体と、従来品と比較し10秒短縮しました。
○全血で測定可能
全血検体で測定が可能。遠心分離などの処理が不要で、測定の手間や時間を軽減します(ヘマトクリット補正機能搭載)。
○高精度測定
HbA1c測定は「HPLC法」、グルコース測定は「GOD・過酸化水素電極法」(※5)を用いた高精度測定を実現します。
○省スペース設計
小型の省スペース設計で、設置スペースは2台設置時と比較して約1/2です。
*以下、製品画像と概要などリリース詳細は添付の関連資料を参照
以上