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矢野経済研究所、ホテルリネンに関する消費者調査結果を発表
ホテルリネンに関する消費者調査結果2010
海外との比較で日本は「清潔さ」「肌ざわり」「枚数・種類の多さ」で高評価
調査要綱
矢野経済研究所と社団法人日本リネンサプライ協会では、次の調査要綱にて宿泊施設におけるホテルリネン類に対する消費者ニーズ調査を実施した。
1.調査期間:2010年7月〜8月
2.調査対象:関東地区(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県)に居住し、「過去3年間でホテル・旅館に2回以上宿泊したことがある人」1,172名
3.調査方法:インターネット形式
本調査ではホテル、ならびに旅館を対象としているが、ここではホテルを対象とする結果のみ一部抜粋した。
調査結果サマリー
◆宿泊先の選定ポイントは「客室の清潔さ」「食事」「料金」「立地・ロケーション」
宿泊料金が1万円未満(1人1泊)では「料金」(73.7%)、1〜3万円未満では「立地・ロケーション」(55.4%)、3万円以上では「食事」(53.8%)の回答が最も多かった。「客室の清潔さ」の回答は、“1万円以上のホテル”に特に多く見られた(1〜3万円未満:54.5%、3万円以上:52.9%)。
◆“客室内で最も重視するポイント”は、「浴室の清潔さとリネン類」
客室内で重視するポイントは、どの宿泊料金帯でも「浴室の清潔さとリネン類」が最も多く、また、次いで「ベッド及びベッドリネン」の回答が多く、総じて客室内におけるリネン品の重要度は非常に高いことがわかる。
◆浴室のリネン(タオル)に求めるものは「清潔さ」と「肌ざわり」
総じて“浴室に備え付けられているタオルに求めるもの”は、「清潔さ(におい・白さ・新しさ)」と「肌ざわり」であった。1万円未満のホテルでは「清潔さ(におい)」(89.1%)、一方、3万円以上のホテルは「肌ざわり」が67.5%と最も多く、宿泊料金により求めるポイントに違いが見られた。
◆リネン類の良し悪しはホテルの評価に大きく影響
ホテルの評価の基準としてのリネン類を重要視する度合いは、「重要視する」が3万円以上で最も多く76.0%、一方、1万円未満では「多少気にするが」が54.3%と最も多いものの、「重要視する」も29.1%を占め、全体的にホテルにおいてリネン品の評価が、ホテルの評価に大きく影響する可能性が高いと考える。
◆国内外ホテルリネン類の比較は日本が「清潔さ」「肌ざわり」「枚数・種類の多さ」で高評価
海外のホテルに備えつけられているリネン類と日本のホテルのものとを比較した場合、「清潔さ(白さ・香り・新しさ)」「肌ざわり」「枚数・種類の豊富さ」の点で高評価を得た。特に宿泊料金の安いところでの評価が高く、総合的に“日本のホテルリネン類の品質・サービスの高さ”が際立った結果となった。