Article Detail
リニアテクノロジー、1次電池の有効寿命を延ばすDC/DCコンバーターを販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC3107」を販売開始
無線センサネットワークで1次電池の有効寿命を延ばす、超低電圧昇圧環境発電(エナジーハーベスト)電源&パワー・マネージャIC
リニアテクノロジー株式会社は、低消費電力の無線センサネットワーク(WSN)において1次電池の寿命を延ばす目的で設計された高集積DC/DCコンバータ「LTC3107(http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3107)」の販売を開始しました。LTC3107EDDは3mm x 3mm 10ピンDFNパッケージで供給され、1,000個時の参考単価は2.95ドルから。インダストリアル・グレード・バージョンのLTC3107IDDは、−40℃〜+125℃の動作温度範囲で仕様が規定され、1,000個時の参考単価は3.45ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC3107)。
LTC3107は、1次電池に環境発電とパワーマネージメント機能を組み合わせることにより、1次電池の有効寿命を延ばすことができます。LTC3107は、TEG(熱電発電機)やサーモパイルなどの発電素子から電力を取り出せるときに、これらの素子からエネルギーを捕集し、電力を蓄電コンデンサに蓄積します。捕集電力を利用できないときは、1次電池が無線センサのノードに給電するようにシームレスに移行します。
LTC3107の内部昇圧コンバータを、小型の昇圧トランスと組み合わせて使用することにより、通常はTEGやサーモパイルなどの発電素子から得られる、20mV程度の低入力電圧からエネルギーを捕集し、バッテリ電圧に追従する出力を供給します。また、2.2VのLDO出力により外部のマイクロプロセッサに電力を供給します。捕集エネルギーを利用できない場合、システムにはバッテリから直接給電され、暗電流は6μAです。小型の昇圧トランス、3mm x 3mm パッケージ、最小の外付け部品により、実装面積の小さいソリューションを実現します。
LTC3107は環境発電電源を利用できるか否かにかかわらず、1次電池を使って起動し、VOUTとLDOに給電するように設計されています。環境発電電源を利用できるときは、LT3107は環境発電電源のみでの動作にシームレスに移行し、1次電池からの静止電流は80nAとなります。環境発電電源が喪失した場合や、負荷が捕集されたエネルギーより大きい場合は、1次電池がVOUTとVLDOの負荷に電力を供給するように移行します。また、BATT_OFFインジケータを使用してバッテリ使用量を追跡することができます。
■LTC3107の主な特長:
●熱環境発電補助機能を備えたパワー・マネージメント・システム
●VOUTが1次電池の電圧に追従
●LDO出力:2.2V
●エネルギー出力を蓄積、4.3Vにクランプ
●20mVの低入力電圧で動作
●バッテリ使用中インジケータ(BAT_OFF)
●暗電流IQ:
環境発電時は80nA
環境発電時以外は6μA
●標準的な小型昇圧トランス
●熱特性が改善された小型10ピン(3mm x 3mm)DFNパッケージ
※製品画像は添付の関連資料を参照
<リニアテクノロジーについて>
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。http://www.linear-tech.co.jp
LT,LTC,LTM,Burst Mode,μModule,Over−the−Top,LTP及び会社ロゴはLinear Technology Corporationの登録商標です。FracNWizard及びClockWizardはLinear Technology Corporationの商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。
・お問合せ先:
〒102−0094 東京都千代田区紀尾井町3−6 紀尾井町パークビル8F
リニアテクノロジー株式会社 TEL:03−5226−7291(代表)
http://www.linear-tech.jp
以上