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HGST、エンタープライズ向け大容量2.5型ハードディスク装置を出荷開始

2014-03-03

毎分15,000回転、高速SASインタフェースの大容量ハードディスク装置の出荷を開始
FIPS(米国連邦情報処理規格)140−2に準拠した2.5型ハードディスクのUltrastar C15K600および
Ultrastar SSD製品でエンタープライズ向けストレージソリューションを拡充

 ※製品画像は添付の関連資料を参照

 HGST(社長:Mike Cordano (マイク・コルダノ))は、本日、毎分15,000回転(以下、15krpm)のエンタープライズ向け2.5型ハードディスク装置(以下、HDD) 「Ultrastar C15K600」を発表しました。大容量と高い性能を組み合せたUltrastar C15K600は、高密度に実装されるブレードサーバやネットワークストレージアレイに最適であり、実装スペースや冷却コストの低減によりTCO(Total Cost of Ownership)の改善に寄与します。


<高速で高い効率が要求されるエンタープライズ向けストレージ>
 ストレージの効率向上への要求は増大し、記憶容量、性能、物理スペースおよび消費電力の最適バランスをとる必要があります。データセンタの管理者は、カスタマイズや階層ストレージ構成、アプリケーションに対応したHDDやSSDのチューニングなどにより増大するデータ量に効率よく対応、運営しています。

 Ultrastar C15K600は、オンライン・トランザクション処理、データマイニングや解析など24時間連続稼働が求められるエンタープライズワークロードに対応し、高い性能を提供します。この性能向上には、いくつかの新しい技術が適用されています。メディアキャッシング技術は、従来の限られたNANDフラッシュベースの不揮発性キャッシュ(NVC:Non−volatile cache)ソリューションに比べて大きなキャッシュ容量を提供し、ライト性能を飛躍的に改善し、従来の15krpmの2.5型HDDと比べて約2倍、15krpmの3.5型HDDと比べると約2.5倍の性能向上を達成しました。また、2.5型のエンタープライズ向けHDDとしては唯一、毎秒12ギガビット(以下、12Gbps)のSASインタフェースを備え、高い信頼性で高性能コンピューティング環境を支援します。

 Ultrastar C15K600は、従来の15krpmの2.5型HDDの2倍の記憶容量で、15krpmの3.5型HDDに匹敵する容量レベルであり、ストレージ実装密度の向上に寄与します。600ギガバイト(ギガは10億。以下、GB)の記憶容量は、エンタープライズ顧客が性能や低消費電力などの利点を重視して、3.5型HDDプラットフォームから2.5型へ移行する容量ポイントです。例えば、消費電力の観点では、Ultrastar C15K600は、2.5型のスモールフォームファクタ(以下、SFF)とHGSTの先進のパワーマネジメント技術によって、従来の15krpmの3.5型HDDと比べて、動作時では約55%、アイドル時では約54%の消費電力低減を実現しました。


<高性能エンタープライズ向けHDDへの強い需要>
 HGSTは、米国IT調査会社IDCやお客様からのフィードバックにより、2016年までの15krpmおよび10krpmの高性能エンタープライズ向けHDDのTAM(注1)は、エンタープライズ向けSSD製品のTAMの2倍以上と予測しています。また、顧客の多くが従来システムのサポートも必要としているため、Ultrastar C15K600は、512e、512nおよびに4Kアドバンスドフォーマットの製品を提供します。

 (注1)TAM:Total Available Marketの略。さまざまな条件が満たされたときに実現される、あるプロダクトの最大の市場規模。


 HGST プロダクトマーケティング ヴァイスプレジデントのBrendan Collins(ブレンダン・コリンズ)は次のように述べています。「いくつかの要素が15krpmHDDの強い需要を支えています。我々の顧客は、SSDとともに15Krpm HDDを継続して採用し、階層ストレージ構成にして性能、容量や省エネの要求に対応しています。本日発表したUltrastar C15K600は、SSDよりコスト効率が高く、ミッションクリティカルなエンタープライズアプリケーションが要求する性能、信頼性や容量に対応します。また市場は、15krpm3.5型HDDから、スペース効率の向上と3.5型と同等の容量を可能とした2.5型HDDに移行しています。」


<柔軟な暗号化オプション機能とFIPS 140−2準拠>
 SASインタフェース製品のUltrastar C15K600製品シリーズは、お客様の要求に応え、ISE(Instant Secure Erase)、TCG(Trusted Computing Group)のEnterprise SSCに準拠したSED(Self−Encrypting Drives)やFIPS(米国連邦情報処理規格)140−2 レベル2に準拠したTCG Enterprise SEDなど、幅広いセキュリティとデータ暗号化機能を提供します。

 本日発表したUltrastar C15K600シリーズに加え、エンタープライズ向けの12Gbps SASインタフェースのUltrastar SSD製品も、FIPS 140−2 レベル2に準拠しました。HGSTの12Gps SASのSSD製品は、トレーディング、オンラインバンキング、クラウドコンピューティングやビッグデータ解析など高速なレスポンスが求められるアプリケーションに最適の製品です。FIPS 140−2は、暗号モジュールに関するセキュリティ要件の仕様を規定した米国標準規格であり、収集、格納、転送、配信や共有などで細心の注意を要するデータを取り扱う政府や金融、医療機関で採用されています。

<製品の出荷について>
 フィールドで確かな実績のある技術を背景に、Ultrastar C15K600はエンタープライズ向け製品仕様をリードするMTBF仕様200万時間、年間平均故障率(AFR)0.44%および5年間の製品保証を提供します。

 512nおよび4KアドバンスドフォーマットのUltrastar C15K600シリーズは出荷をすでに開始しており、OEMのお客様の認定試験をいただいています。512e版の製品は2014年中頃の出荷を予定しています。また、FIPS 140−2準拠のUltrastar 12Gbps SASのSSD製品も出荷を開始しています。


 ※「新製品の主な仕様」は添付の関連資料を参照


以上


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