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富士通、京都教育大の教育・研究用システム基盤を刷新

2014-02-18

京都教育大学様の教育・研究用システム基盤を刷新
「UnifIDone キャンパスクラウド」を導入し、学生が、いつでもどこでも学修できる環境を整備


 当社はこのたび、国立大学法人京都教育大学(所在地:京都府京都市、学長:位藤 紀美子、以下、京都教育大学)様と共同で、京都教育大学様の教育・研究システム、図書館システム、および全学情報ネットワークの設備を刷新し、本格運用を開始しました。

 京都教育大学様は、今回の刷新にあたり、当社の大学向けクラウドソリューション「FUJITSU 文教ソリューション UnifIDone(ユニファイドワン)キャンパスクラウド」(以下、「UnifIDone キャンパスクラウド」)などのソリューションを活用し、学生や教員が、自分のパソコンやスマートデバイスから、学内のサーバ上に登録されている教育・研究用のアプリケーションや仮想サーバの予約・設定を自分自身で行い、利用できる、セルフポータルを整備しました。セルフポータルで予約することで、インターネットに接続できる環境であれば、いつでも、どこでも、大学が提供するリソースを利用できます。

 また、従来は学内のサーバ上で稼働していた図書館システムを、当社のデータセンターで稼働している京都教育大学様のプライベートクラウド上へ移行しました。これにより、学生や教員は、法定停電の影響を受けることなく、24時間365日、図書館システムを利用できます。

 さらに、近年、教育・研究でインターネットを活用する機会が増加し、全学情報ネットワークのインターネット接続回線負荷が高くなっていたため、インターネット接続回線を冗長化し、教育・研究、およびスタッフの業務におけるインターネット活用の高速化も図っています。


 京都教育大学様は、学内システムのITガバナンスの強化と、運用保守業務の効率化を図るため、2010年に藤森学舎(所在地:京都府京都市)内のプライベートクラウドへのサーバの集約を開始しました。2011年には当社データセンター内にもプライベートクラウドを構築し、SINET4(注1)を介して藤森学舎内プライベートクラウドと合わせた運用を開始し、メールシステム、ホームページサーバなどの24時間365日継続運用させたいシステムを当社データセンター側へ移行しました。

 今回は、教育・研究システム、図書館システム、および全学情報ネットワークの設備を刷新し、学生や教員が、いつでも、どこでも、自分のパソコンやスマートデバイスで、教育・研究用のアプリケーションや図書目録を利用できる、スマートデバイスに対応した学修基盤を整備しました。

 ※参考資料は添付の関連資料「参考資料(1)」を参照


<システムの特長と効果>
 1.学生の能動的な学習を促進するセルフポータル
  新しい教育・研究システムには、学生と教員が教室や自宅などから教育・研究システム上の教材やシステム、サーバリソースを利用できるように、50台分の仮想デスクトップ(注2)と、100台分の仮想サーバを構築しています。これらの仮想化環境を、学生や教員が自分自身で、容易な操作で利用できる、セルフポータルサイトを新規に構築しました。
  学生と教員は、自分のパソコンやスマートデバイスから、セルフポータルにアクセスすることで、いつでも、どこでも、学内の教育・研究環境を利用できます。

  1.仮想デスクトップの予約・利用機能
   仮想デスクトップの予約管理機能や利用時の各種の設定、入力コマンドをGUIで提供する、当社の大学向けクラウドソリューション「UnifIDoneキャンパスクラウド」(注3)を活用しています。
   学生と教員は、セルフポータルから予約しておくことで、ダブルブッキングなどに悩まされることなく、計画的に大学が提供する教育・研究アプリケーションを利用できます。また、授業での仮想デスクトップ利用を、期初に一括して予約したり、リソースごとに利用者を制限するなど、大学の運営に合わせた利用もできます。

  2.仮想サーバの設定機能
   仮想サーバ全体の利用状況の可視化や、簡単な操作で仮想サーバの設定や割り当てが可能な、当社のダイナミックリソース管理ソフトウェア「FUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator(フジツウ ソフトウェア サーバービュー リソース オーケストレーター)」(注4)を活用しています。
   学生と教員は、自分自身で利用可能な仮想サーバを確認し、必要なリソースやイメージを自由に設定して、仮想サーバを利用できます。

 2.図書館システムを当社データセンタープライベートクラウド環境へ移行
  従来は藤森学舎内のプライベートクラウド上で稼働していた図書館システムを、当社のデータセンターで稼働している京都教育大学様のプライベートクラウド上へ移行しました。これにより、学生や教員は、法定停電を気にする必要がなくなり、24時間365日、図書館システムを利用できます。

 ※参考資料は添付の関連資料「参考資料(2)」を参照

 3.インターネット接続回線の冗長化
  従来は、学内システムからインターネットへの接続は、当社データセンター内のプライベートクラウドからの回線のみを経由して行っていました。今回、藤森学舎内のプライベートクラウドにも、ファイアーウォールなどのインターネット接続用装置を整備し、インターネットへ接続回線を冗長化しました。これにより、インターネット接続の負荷を分散することができ、学生、教員、職員は、快適な回線速度でインターネットを利用できます。

 ※参考資料は添付の関連資料「参考資料(3)」を参照


<商標について>
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


「注釈」
 注1 学術情報ネットワークSINET4:
    日本全国の大学、研究機関などの学術情報基盤として、国立情報学研究所(NII)が、構築して運用している情報通信ネットワーク。
 注2 仮想デスクトップ:
    OS、アプリケーション、データをサーバ側で管理し、端末側は入出力専用装置として利用する仕組み。近年、セキュリティ向上や端末管理の工数削減に有効であるとして、注目されている。
 注3 UnifIDone キャンパスクラウド:
    主に、大学においてVMWareの仮想デスクトップ、仮想サーバ運用する際に不足する、仮想化環境のスケジューリング、リソースコントロール、システムマネジメントを、VMWare製品にアドオンするアプリケーションパッケージ。
 注4 FUJITSU Software Serverview Resource Orchestrator:
    サーバ、ストレージ、ネットワークといったICTリソースの有効活用と運用・管理の効率化を実現するプライベートクラウドの基盤ソフトウェア。


「関連リンク」
 ・京都教育大学紹介サイト http://www.kyokyo-u.ac.jp/
 ・京都教育大学情報処理センター紹介サイト http://www.kyokyo-u.ac.jp/IPC/index.html
 ・京都教育大学様、富士通のデータセンタープライベートクラウド構築を決定(2011年6月28日 プレスリリース) http://pr.fujitsu.com/jp/news/2011/06/28.html
 ・大学向けクラウドソリューション「UnifIDone(ユニファイドワン)キャンパスクラウド」提供開始(2014年2月3日 プレスリリース) http://pr.fujitsu.com/jp/news/2014/02/3-1.html
 ・FUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator製品サイト http://software.fujitsu.com/jp/ror/?pr



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