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IDC Japan、2013年の国内クライアントPC市場実績値を発表

2014-02-15

2013年 国内クライアントPC市場実績値を発表


 ・2013年の国内クライアントPC出荷台数は、1,562万台、前年比0.2%増
 ・低調な家庭市場をビジネス市場のWindows XP関連需要が補った2013年
 ・2013年第4四半期のPC出荷台数は、435万台、前年同期比17.8%増


 IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1−13−5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、日本国内における2013年第4四半期(10月〜12月)と2013年(1月〜12月)年間のクライアントPC市場出荷実績値について発表しました。これによると、2013年第4四半期の国内クライアントPC出荷台数は、前年同期比17.8%増の435万台となり、その結果、2013年の年間の国内クライアントPCの出荷台数は、1,562万台、前年比0.2%増のプラス成長になりました。

 2013年のPC出荷台数の内訳は、家庭市場が前年比22.3%減で586万台、ビジネス市場が同比21.4%増の976万台となりました。家庭市場は、タブレットなどの影響によりマイナ成長になったものの、ビジネス市場は、対照的にアベノミクスによる景況の改善と、2014年4月に予定されているWindows XPサポート終了に伴う買い替え需要が寄与して二桁成長となりました。

 2013年のベンダー別動向を見ると、ビジネス市場に強いベンダーであるデルは、前年比28.5%増とWindows XPの買い替え需要を捉え復調しましたが、家庭市場向け出荷比率が高いソニー、エイサー、エイスースなどは、マイナス成長となり、2013年は苦戦を強いられました。

 2013年第4四半期のPC出荷台数は、前年同期比17.8%増の435万台、家庭市場が同比15.0%減の158万台、ビジネス市場が同比51.1%増の277万台となりました。家庭市場は、慢性的な不振で出口が見えない中、ビジネス市場は、50%を超える非常に高い成長となりました。この好調の要因は、大企業だけでなく、中小企業、公共のすべてのセグメントでWindows XPサポート終了に伴う買い替えが進んでいるためと考えられます。

 2013年第4四半期のベンダー別動向を見ると、ベンダーシェアでは、上位5社の中でデルが前四半期から順位を1つ上げました。
 1.NEC レノボ グループの出荷台数は、114万台、前年同期比29.3%増になりました。シェアは、2013年第3四半期(7月〜9月)から大きく変わらず、26.3%でした。ビジネス市場で大きく伸ばしているだけでなく、家庭市場での落ち込みを最小限に抑えていることが今回の好調につながったと考えられます。
 2.富士通の出荷台数は、89万台、前年同期比24.3%増になりました。シェアは、前四半期期から0.4ポイント増え、20.5%になりました。家庭市場では不振だったものの、ビジネス市場では前年同期比で6割を超える高い成長率を達成し、全体では20%を超える成長を遂げました。
 3.東芝の出荷台数は、53万台、前年同期比6.8%増となりました。上位5社の中で一桁成長は東芝のみになります。ビジネス市場では、デスクトップPCが買い替え需要の大きなけん引役となっていますが、東芝は、ポータブルPCが主力製品であるため、この恩恵を受けられなかったことが今回の結果につながったと考えられます。
 4.デルの出荷台数は、48万台、前年同期比51.9%増となりました。ビジネス市場だけでなく、家庭市場でも大きく台数を伸ばし、シェアは、前期から0.3ポイント伸び、11.0%になりました。
 5.HPの出荷台数は、41万台、前年同期比26.2%増となりました。ビジネス市場では健闘したものの、家庭市場のマイナス成長が影響し、前期から1.6ポイント落とし、シェアは9.4%になりました。

 IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション リサーチマネジャーの片山 雅弘は「2006年から家庭市場向けPCの出荷台数は、徐々に増え、2011年、2012年はビジネス向け出荷台数とほぼ同じ台数になった。だが2013年は、これまでの傾向と明らかに異なるトレンドを示している。2013年は、PCの台数が減少し、ネットブックのブームが来る前の2006年、2007年の状態に戻ったとみることができる」と分析しています。

 今回の発表はIDCが発行する「国内PC市場 2013年第4四半期の分析と2014年〜2018年の予測」(J14161303)にその詳細が報告され、2013年第4四半期の国内PC市場実績と2014年〜2018年の市場予測が掲載されます。
 本調査は、IDCが実施したPCベンダー調査、ユーザー調査、販売チャネル調査などをもとに、独自の分析を行い算出したものです。ここでいう国内のクライアントPC市場には、デスクトップPC、ポータブルPCが含まれています(x86サーバーは含まれていません)。IDCではより正確な情報を提供するため、過去の実績を含むデータの見直しを随時行っております。そのため、本発表で用いられる数値はIDCが過去に発表したものと異なることがあります。

【詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】


<参考資料>
 図1.2006年〜2013年国内PC市場出荷台数/前年成長率:家庭/ビジネス別

 ※添付の関連資料を参照


 表1.2013年国内PC市場ベンダー別出荷台数

 ※添付の関連資料を参照


 図2.2013年第4四半期国内クライアントPC出荷台数トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(実績値)

 ※添付の関連資料を参照


〔IDC社 概要〕
 International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。50年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供しています。

 現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。

 IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。

 *記載されている全ての会社名、製品名は各社の商標、または登録商標です。


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 Tel:03−3556−4761
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 URL:http://www.idcjapan.co.jp


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