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アジレント、プロトコルデコード・ソフトをオシロスコープ向けに提供
アジレント・テクノロジー、業界初、USB 3.0 SSICおよびMIPI CSI−3対応
プロトコルデコード・ソフトウェアをオシロスコープ向けに提供
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:梅島正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、業界初となるUSB 3.0 SuperSpeed Inter−Chip(SSIC)、ならびにMIPI Camera Serial Interface 3(CSI−3)に対応したプロトコルデコード・ソフトウェアを発表します。両ソフトウェアとも、当社のオシロスコープ上で動作します。SSICおよびCSI−3インタフェースの設計検証やデバッグを効率的に行うことが可能となります。
SSICは、USB 3.0プロトコルを使ってチップ間通信を実現する技術です。SSICの規格は標準化団体であるUSB−IFで策定されたもので、MIPI(TM)Alliance MIPI M−PHYの物理層上で、USB 3.0のプロトコルで通信を行います。USB 3.0をモバイル機器に実装しやすくなります。
CSI−3規格は次世代カメラインタフェースで、MIPI Allianceが開発したものです。スループットが向上しており、現在のCSI−2規格と比べて様々な機能を搭載できるようになります。また、電力効率もこれまでの規格と比べて改善しています。CSI−3インタフェースは、MIPI UniProプロトコル層およびMIPI M−PHY物理層の上位で動作します。
当社の「Agilent N8819A Infiniium用USB 3.0 SuperSpeed Inter−Chipプロトコルデコードソフト」および「Agilent N8820A Infiniium用MIPI CSI−3プロトコルデコードソフト」は、90000A、90000X、90000Qシリーズオシロスコープ上で動作します。それぞれ、SSIC v1.0およびMIPI CSI−3 v1.0仕様に基づいたプロトコルパケットのデコードが可能です。初期デバッグでの使用のほか、研究開発部門の設計チームや検証チームがインタフェース上のトラフィックの解析に使用することも可能です。プロトコルとタイミング測定の結果を、相関をとって表示することも可能です。
<主な特長>
*プロトコルデコード情報とアナログ波形の相関表示
*シンボル、パケット、フレーム、ペイロードの詳細表示
*高速(HS−BURST)伝送モードと低速パルス幅変調(PWM−BURST)伝送モードのサポート
*パケットの巡回冗長検査(CRC)
*様々なフレーム、シーケンス、エラーに対する検索機能
4チャネル同時使用時最大33GHz(ギガヘルツ)のリアルタイム帯域幅を実現した90000Qシリーズオシロスコープ上で両ソフトウェアを利用することができます。これにより、現在の5.8Gbps(ギガビット/秒)のMIPI M−PHYだけでなく、将来見込まれる11.6Gbpsへの高速化にも対応可能です。低ノイズおよび低ジッタ測定フロアにより優れた測定確度を実現しているほか、63GHzまでの帯域アップグレードにより、さらに高速なデータレートの設計を行う場合でも過去の投資を有効活用できます。
U2809A PrecisionProbeソフトウェアと併用することで、設計マージンに余裕を持たせ、信頼性の高い設計を行うことが可能です。N8805A USB 3.0プロトコルデコード・ソフトウェア、N8808A UniProプロトコルデコード・ソフトウェア、U7249B MIPI M−PHY送信コンフォーマンス試験ソフトウェアも提供しています。
<販売価格等>
*販売価格(発表日時点での税抜き参考価格です):
N8819A USB 3.0 SSICプロトコルデコードソフト 401,310円
N8820A MIPI CSI−3プロトコルデコードソフト 約35万円を予定
*販売開始日:2014年2月1日
*出荷開始予定時期:2014年2月
<関連情報>
製品詳細:http://www.agilent.com/find/n8819a
http://www.agilent.com/find/n8820a
・参考画像は添付の関連資料を参照
当社は、20MHz(メガヘルツ)から90GHz(ギガヘルツ)までの帯域に対応した、さまざまな形状のオシロスコープ製品群を取りそろえ、業界最高の性能や強力なアプリケーションを提供しています。
<当社のデジタルテスト標準プログラムについて>
当社の専門家はさまざまな国際標準化団体に参加しており、各種デジタル規格向け測定環境の発展やサポートに貢献しています。このプログラムを「デジタルテスト標準プログラム」と呼んでいます。たとえば、Joint Electronic Devices Engineering Council、PCI−SIG(R)、Video Electronics Standards Association、Serial ATA International Organization、Serial Attached SCSI(T10)、USBImplementers Forum、MIPI Alliance、Ethernet規格(IEEE 802.3)、Optical Internetworking Forum(OIF)をはじめとする数多くの団体に参加しています。これらの規格化団体に参加することで、当社は適切なタイミングで適切な測定環境を提供することが可能となっています。
<アジレント・テクノロジーについて>
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,600名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2013年度、68億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp
2013年9月19日、当社は、電子計測会社を非課税のスピンオフ手続きにより、自社を株式公開会社2社に分割する計画であることを発表しました。電子計測新会社の名称はKeysight Technologiesです。この会社分割は2014年11月初旬までに完了見込みです。
※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。
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電話:0120−421−345