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栄研化学、ジュネーブのFIND社とシャーガス病の簡易・迅速診断法の共同開発契約を締結

2014-01-23

栄研化学とFIND、LAMP法を利用した遺伝子迅速検査法で
新たにシャーガス病共同開発の契約を締結



 栄研化学株式会社(本社:東京都台東区、以下 栄研化学)とFIND(Foundation for Innovative New Diagnostics、本部:ジュネーブ)は、この度、LAMP法を利用したシャーガス病の簡易・迅速診断法の共同開発契約を締結しました。これは、栄研化学とFINDとのLAMP法を利用した結核、マラリア、アフリカ睡眠病、リーシュマニア症の簡易・迅速診断法の共同開発の延長であります。

 シャーガス病は、クルーズトリパノソーマ原虫が寄生することで引き起こされる疾患であり、原虫はサシガメ類昆虫の糞便中に存在し、サシガメの刺創や擦創から原虫がヒトに感染します。また、輸血、垂直感染(母子感染)、臓器移植、実験室事故でも感染が報告されています。

 感染者は全世界で800万〜1,100万人いますが、その大部分はメキシコ、中央および南アメリカ地域で発生している風土病であり、顧みられない病気の一つとなっています。さらに中南米地域からの移民の増加が背景にあり、他の大陸にも広がりがみられており、シャーガス病対策が課題となっております。

 日本においては、中南米地域からの定住者が約30万人おり、輸血による感染を防ぐことを目的として、中南米に4週間以上の滞在をした方を含めて、2012年10月から献血受付時の問診を実施し、安全対策を講じています。

 シャーガス病は、感染後の早期に治療を開始すれば、ほぼ100%治癒しますが、ほとんどが無症状か軽度であり、持続感染者は心筋障害が進行し、突然死や心不全を来すことがあります。このため特に、感染した母親から生まれた新生児のスクリーニング検査が重要であり、生後2〜3週間以内に検査を行うことが推奨されています。

 新生児のシャーガス病の診断には、抗体検査が母親の抗体が存在するためにできず、また、顕微鏡法では感度が低く十分な信頼性が得られないため、簡易・迅速な遺伝子検査が求められています。

 栄研化学とFINDは、LAMP法を利用した結核検査法をベースとして、新生児のシャーガス病の簡易・迅速な遺伝子検査法の開発に合意し、共同開発を開始いたします。


以上


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