日本IBM、アナリティクスやクラウド環境に最適な新世代X６アーキテクチャーを発表

アナリティクスやクラウド環境に最適な新世代X６アーキテクチャー
〜業界初の「eXFlashメモリー・チャネル・ストレージ」を用いた高速処理と、
自己回復力向上による堅牢性を実現する新世代のx８６サーバー技術〜


　日本IBM（社長：マーティン・イェッター）は本日、業界標準を用いたx８６サーバーにおいて、独自技術でハードウェアの可用性を向上し、メイン・メモリーのためのスロットに最大１２．８テラバイトのフラッシュ・ストレージを搭載できる第６世代エンタープライズX−アーキテクチャー（X６）を発表します。

　X６は、アナリティクスや基幹システムに高速かつ堅牢なシステム基盤を提供する新世代のx８６サーバー・アーキテクチャーです。アナリティクスが企業の競争力につながるビッグデータの時代において、X６はHadoopなどで整形されたビッグデータを組み合わせて分析するアナリティクス基盤として最適な高速処理性能と、クラウドでの運用に移行が進むERPなどの基幹システムのデータベース基盤に求められる堅牢性を、単一のx８６サーバーで両立し、迅速なビジネスの展開に寄与します。

　X６は下記３つの特長を備えています。

＜業界初のeXFlash　メモリー・チャネル・ストレージによる高速処理＞
　X６サーバーは「eXFlash　メモリー・チャネル・ストレージ」により、メモリー・スロットにNANDフラッシュである「eXFlash　DIMM」を、最大１２．８テラバイト搭載でき、PCIeフラッシュと比較して低遅延で高いI／O処理性能を実現します。メモリー・スロットに「eXFlash　DIMM」を追加していくことで、ストレージ容量に加え、処理性能を比例して向上することが可能になります。これによって、ERPなどのI／O要求の多いワークロードが混在する環境において、一貫したパフォーマンスを発揮します。また、クラウド環境では仮想マシンの集約率をより高めます。特にアナリティクスやデータベースのパフォーマンスが向上するため、企業の迅速な意思決定に貢献します。

＜業界初のX６　コンピュート・ブックにより俊敏なシステム・アップグレードに対応＞
　X６サーバーは新たなモジュール設計により、「コンピュート・ブック」「I／Oブック」「ストレージ・ブック」というコンポーネントごとの導入・追加・アップグレードを可能とします。たとえば、プロセッサーとメモリーを搭載するモジュール「コンピュート・ブック」を交換するだけで、将来の新しいプロセッサー・テクノロジーに対応したアップグレードを効率的に行え、購入コストを削減することができます。

＜IBM独自のファームウェアにより自己回復力を向上＞
　X６はメインフレームの技術をもとにファームウェアに実装した独自技術で、CPUやメモリーの信頼性と自己回復力を向上させることで、ハードウェアの停止リスクを軽減し、堅牢なシステム基盤の構築を支援します。これによって、企業の競争優位を確立する上で重要となる、システム障害による停止の回避および迅速な回復を実現します。また、仮想化環境において、事前障害予知機能とポリシーに基づく自動回復の機能や、自動的にフェールオーバーしながらファームウェアにパッチを適用する、ローリング・ファームウェア・アップデートの機能を提供します。

　X６サーバーとして、ラック・マウント型サーバー　４ソケットシステム「IBM(R)　System　x３８５０　X６」および８ソケットシステム「IBM　System　x３９５０　X６」と、ブレード型サーバー「IBM　FlexSystem　x８８０コンピュート・ノード」の３製品を、２０１４年第１四半期（１〜３月期）から順次発表、販売を開始する予定です。

　また、X６を採用したアナリティクスやIaaS用途向けに、X６に最適化した参照構成を展開し、今後も拡充します。

　・IBM　System　x　Solution　for　DB２　with　BLU　Acceleration　on　X６（アナリティクス向け）
　・IBM　System　x　Solution　for　SAP　HANA　on　X６（アナリティクス向け）
　・IBM　System　x　Solution　for　Microsoft　SQL　Data　Warehouse　on　X６（アナリティクス向け）
　・IBM　System　x　Solution　for　Microsoft　Hyper−V　on　X６（IaaS向け）
　・IBM　System　x　Solution　for　VMware　vCloud　Suite　on　X６（IaaS向け）

　また、本日同時にビッグデータ処理向けのサーバー「IBM　System　x３６５０　M４　BD」と、IBM　System　Networkingの新製品「IBM　RackSwitch　G７０２８」、Software　Defined　Environment（SDE）の新製品「IBM　Platform　Resource　Scheduler」を発表します。

「IBM　System　x３６５０　M４　BD」
　最大１４のHDDを搭載でき、業界最大級の５６テラバイトまでストレージ容量を拡張可能な２ソケットの高密度ラックサーバーです。ビッグデータのワークロードをスケールアウト型で分散させる用途に最適です。

　・最小構成価格：￥４７０，０００（税別）から
　・出荷開始予定日：２０１４年２月１２日

「IBM　RackSwitch　G７０２８」
　設備投資コストを抑えながら、サーバーやストレージを１／１０ギガビット（Gbps）イーサネット環境で接続するコスト・パフォーマンスの高いスイッチ製品です。

　・最小構成価格：￥３８０，０００（税別）
　・出荷開始予定日：２０１４年１月３１日

「IBM　Platform　Resource　Scheduler」
　OpenStackに準拠したクラウド環境でリソースやコスト、品質の最適化を行うリソース管理製品です。特定のルールに基づいて計画的にアプリケーションのパフォーマンスを向上したり、アプリケーションのライセンスやリソース、電力消費量をモニターして管理し、コストを削減するなど、サービスの品質を高めると同時にインフラ使用量を最適化し、クラウドの所有コストを削減します。本製品は２０１３年１２月より出荷開始しています。

　・価格：￥９，７０２（税別）

　＊CPUのコア単価です。価格にはソフトウエア・サブスクリプションおよびサポート費用１２か月分を含みます


　本日発表の製品の詳細および最新情報は、以下のURLを参照ください。
　http://www.ibm.com/smarter-computing/jp/ja/readynow/announcement.html


＜製品情報＞
　・X６　http://www.ibm.com/systems/jp/x/announcement/x6/index.shtml
　・System　x　http://www.ibm.com/systems/jp/x/announcement/201401_announce.shtml
　・IBM　RackSwitch　G７０２８　http://www.ibm.com/systems/jp/networking/switches/rack/g7028/index.shtml
　・IBM　Platform　Resource　Scheduler　http://www.ibm.com/smarter-computing/jp/ja/readynow/software-defined-environment.html


　※製品画像は添付の関連資料を参照


　IBM、IBMロゴ、ibm．com、DB２、IBM　Flex　System、RackSwitch、System　x、は、世界の多くの国で登録されたInternational　Business　Machines　Corp．の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml（US）をご覧ください。
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