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STマイクロ、米国のケーブルTV向けの完全なプラットフォームを発表

2014-01-18

STマイクロエレクトロニクス
デジタル・マルチメディア・ホームを実現する
米国のケーブルTV向けの完全なプラットフォームを発表

ネットワーク・アクセスからビデオ処理、住宅内コネクティビティまで完全対応


 多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、デジタル・マルチメディア・ホーム向けに業界で最も充実したハードウェア/ソフトウェア・プラットフォームを発表しました。この完全なプラットフォームは、高速インターネット接続から、UltraHDマルチスクリーン・ビデオ処理、有線・無線ネットワーク経由のシームレスな住宅内コネクティビティまで、米国のケーブル市場で必要とされる全ての機能を提供します。

 STのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼デジタル・コンバージェンス・グループ ジェネラル・マネージャであるGian Luca Bertinoは、次の様にコメントしています。「米国において、ケーブルTV放送事業者は、高帯域幅に対する消費者の要求に対応するため、テレビからスマートフォンやタブレットまで、さまざまなディスプレイにハイエンドの双方向コンテンツを配信できる高速ネットワークを導入してきました。このコンテンツを正しく処理・管理・配信するため、ホーム・ゲートウェイおよびクライアント・ボックス対応SoCは、広範囲にわたる有線および無線インタフェース、低消費電力モード、そしてプレミアム・コンテンツの保護を統合する必要があります。デジタル・マルチメディア・ホーム向けの幅広いSTの製品ポートフォリオにより、全機能が1チップに統合されるため、ケーブルTV放送事業者は、最高のユーザ体験とサービスを最適なコストで提供できるようになります。」

 STのDOCSIS(R)3.0認証取得済み(1)のケーブル・モデムIC(STiD12ファミリ、コード名:Alicante)は、マルチメディア・ホーム・エンターテインメントおよび双方向ブロードバンド・サービスのための高速ネットワーク接続を提供します。
 非常に高速なデータ転送レート(最大800Mbit/s)により、セット・トップ・ボックス(STB)やホーム・ゲートウェイは、ビデオとインターネットのデータ・サービスを単一ネットワーク経由での提供が可能になると共に、複数のネットワーク機器の同時利用に対応できるようになります。DOCSIS 3.0認証取得済みICおよび関連ソフトウェア・スタックは、オンデマンドおよびストリーミング・コンテンツへのアクセスを加速させ、より多くの機器のインターネット接続を可能にする次世代インターネット・プロトコル(IPv6)をサポートします。

 STの最新のマルチメディア・アプリケーション・プロセッサであるシステム・オン・チップ(SoC)であるSTiH3ファミリ(クライアント・ボックス向け、コード名:Cannes)およびSTiH4ファミリ(サーバ・ボックス向け、コード名:Monaco)は、最先端のUltraHD(2160p)までのデコードおよびディスプレイ解像度と、次世代ビデオ圧縮規格であるH.265/HEVC(2)をサポートしています。
 この組み合わせは、高い臨場感と映像への没入感により、これまでにない視聴体験を消費者に提供します。

 STiH3ファミリとSTiH4ファミリのアーキテクチャは、高性能Dual ARM(R)Cortex(TM)CPUをベースにしており、米国の主要なケーブルTV放送事業者が採用しているRDK(3)向けのネイティブ・サポートを提供しています。また、米国のケーブルTV市場で使用されているZodiac Interactive(http://www.zodiac.tv)のPowerUp DVB stack(4)付きPowerUP HTML5 Platformなどのサードパーティ製ソフトウェアにも対応しています。

 STのプラットフォームは、住宅内において、有線・無線ネットワークを経由し、高解像度ビデオやコンテンツのGbit/s速度での配信を可能にします。MoCA(5)2.0規格に準拠したST製品(STiC2BB/PA)は、既存の同軸ケーブルを経由した非常に高速でエラーのないデータ転送と、ホーム・マルチメディア・ネットワーク上のスリープおよびスタンバイの低消費電力モードに対応しています。STのSTB用プラットフォームは、最新のWiFi規格(802.11ac)に対応しており、Over−the−Top、ペイTV(最大解像度:UltraHD)、ゲームを含む、帯域幅を多く使用するビデオ・コンテンツを、家庭内の複数のクライアントに対して迅速・確実に、同じ周波数帯域にてワイヤレス・ストリーミングを可能にします。


注記

 今後2〜3年間で、北米では毎年5000万台を超えるSTBおよび約1700万台のDOCSIS3.0対応CPE(Customer Premises Equipment)ユニットの出荷が予測されています(6)。

 (1)CableLabs(ケーブルTVの専門家および放送事業者によるコンソーシアム)の認証
 (2)HEVC(High Efficiency Video Coding)では、従来のH.264/MPEG−4 AVC規格で使用されるデータ圧縮率が同じレベルのビデオ品質で2倍に向上
 (3)RDK(Reference Design Kit)は、事前統合されたソフトウェア・バンドルで、CEメーカー、SoCベンダ、その他のソフトウェア開発者、システム・インテグレータ、およびTVサービス・プロバイダ向けのIPまたはハイブリッドSTBやゲートウェイ機器を機能強化する共通フレームワークを作成するために開発ならびにライセンス供与されています。RDKは、製品開発期間の短縮、共同開発、および標準化を実現することにより、次世代ビデオ・サービスの展開を加速させると共に、ソフトウェアの細分化を防止するために開発されました。100を超えるライセンシーによってサポートされるRDK Management, LLCは、RDKを管理するためにComcast Cable社とTime Warner Cable社の合弁事業として設立されました。
 詳細については、http://www.rdkcentral.comをご覧ください。
 (4)"PowerUp HTML5 Platform and DVB stack"は、モジュラ・ソリューション・セットで、QAMおよびIPサービス向けの従来ならびに次世代のマネージド/アンマネージド製品に対し共通基盤を提供する業界のオープン規格に基づいています。
 (5)Multimedia over Coax Alliance
 (6)出典:IHS Market Reports、ST予測


STマイクロエレクトロニクスについて>
 STは、「センス&パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st-japan.co.jp)をご覧ください。


◆お客様お問い合わせ先
 〒108−6017 東京都港区港南2−15−1
 品川インターシティA棟
 STマイクロエレクトロニクス(株)
 デジタル製品グループ
 TEL:03−5783−8340
 FAX:03−5783−8216



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