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矢野経済研究所、介護ロボット市場に関する調査結果を発表

2014-01-10

介護ロボット市場に関する調査結果 2013


【調査要綱】

 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内の介護ロボット市場の調査を実施した。

 1.調査期間:2013年10月〜12月
 2.調査対象:介護ロボットメーカ及び販売会社、研究機関等
 3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

<介護ロボットとは>
 本調査における介護ロボットとは、非産業用のロボット(サービスロボット)の中で、介護福祉機器ロボットとして主に高齢者の介護目的(排泄支援、食事支援、移乗支援、歩行支援、見守り支援など)に使用されるものを指す。センシング・自立制御・駆動のロボット3条件を満たさなくても、それらの技術を応用した福祉機器も含む。また、医療機器に属するリハビリロボット、コミュニケーションやセラピーを目的としたロボットは対象としていないが、機能が重複することもあり明確に区分できないものもある。


【調査結果サマリー】

 ◆2012年度の介護ロボット市場規模は前年度比137.1%の1億7,000万円
  国内の介護ロボット市場規模(メーカ出荷金額ベース)は、2011年度が1億2,400万円、2012年度は前年度比137.1%の1億7,000万円となった。2012年度は数量の拡大に同調して、金額ベースも高い伸びとなるが、絶対額はまだ大きくはない。目的別にみると排泄支援と歩行支援が主となるが、介護ロボットとしてはまだ介護現場にほとんど普及していないのが実態である。

 ◆装着/非装着型移乗支援、移動(歩行)支援、排泄支援、見守り支援等を目的とする開発進む
  2013年度には、経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」の採択事業者が決定され、介護目的のロボット開発と普及事業が開始された。介護ロボットとして効果が明確で、安価で使いやすさを求め、開発だけでなく普及させるための支援に重きを置いている点が特徴で、2015年度までに最終製品化を目指すことになる。メーカにより開発の進捗度やロボット構造に差があり、その内容や想定価格は今の所明らかではない部分もあるが、今後の実証試験を得て性能や効果が追及され、同時に製品化に向けて仕様や価格などが煮詰まっていくものと考える。

 ◆市場予測:2015年度から市場は本格化し、2020年度の介護ロボット市場規模は349億8,000万円に拡大と予測
  2015年度には介護保険制度の見直しも予定され、介護ロボットの介護保険適用製品が増加すれば市場拡大の追い風となる。国による普及のための方策も期待されており、国内の介護ロボット市場規模(メーカ出荷金額ベース)は、2015年度に23億円、2020年度には349億8,000万円に拡大と予測する。


【資料発刊】
 資料名:「2013 介護ロボットの可能性と将来性」
     http://www.yano.co.jp/market_reports/C55122800


 ※リリースの詳細は、添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照



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