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キャセイパシフィック航空、21機のボーイング777−9X型機を発注

2014-01-09

キャセイパシフィック航空
21機のボーイング777−9X型機を発注



 キャセイパシフィック航空は最新鋭機導入計画の一環として、新たに計21機のボーイング777−9X型機を購入すると発表した。今回の発注総額は公示価格で約580億香港ドル(約7,800億円)に上り、2021年から2024年にかけての受領を予定している。

 米・ボーイング社による最新のワイドボディ機ファミリーとなるB777X型機は、キャセイパシフィック航空が運航するB777−300ER型機をベースとした派生型。エンジン2基を搭載するボーイング777−9X型機は従来の双発機を上回る最大積載重量と燃費、運航コストの低減を実現する。

 ボーイング777−9X型機の総座席数は約400席となるが、機内の座席構成によって各社異なる。航続距離は8,200海里(15,185キロメートル)で、キャセイパシフィック航空の運航ネットワーク、とりわけ超長距離路線に適した機材となる。

 同航空のジョン・スローサー最高経営責任者は「我々は最新鋭機材の導入を積極的に推進することで、快適で上質な機内での旅行体験を乗客に提供すると同時に、運航コストの削減と環境への影響の低減に取り組んでいる。キャセイパシフィック航空が世界で2番目に数多くを運航するB777−300ER型機はこれまでに優れた能力を示していることからも、次世代機となるボーイング777−9X型機を早い段階で発注できるのを嬉しく思う」

 「これまでを上回る積載重量と航続距離を備えたボーイング777−9X型機は、旅客と貨物の双方で高い需要が見られる香港発着の北米および欧州路線での運航に理想的な機材であり、コストに加えて二酸化炭素排出量の大幅な削減が可能となる」と述べている。

 B777Xファミリーは世界最大かつ最も優れた運航効率を備える双発機で、従来のB777型機と比べて燃費性能は最大で20%向上する。最先端技術を駆使した主翼が高い推進力を発生される結果、従来の航空機と比べると騒音レベルが大幅に抑えられ、同様クラスの航空機の中では世界で最も静かなものとなる。これは空港付近の住民の騒音対策にも繋がる。

 キャセイパシフィック航空が2014年から2024年までに受領する発注済みの運航機材は、新たに発注した21機のボーイング777−9X型機を含めて89機を数え、総額で2,150億香港ドル(2兆8,937億円)にのぼる。

 キャセイパシフィック航空の運航機材は2013年12月末時点で140機。計12機のB777−300ER型機の受領が2014年以降にも予定されており、同型機の数は2020年までに計50機にのぼる。同航空ではこの他にも8機のエアバスA330−300型機、22機のA350−900型機、26機のA350−1000型機の発注を済ませている。

 「最新鋭機の導入における巨額の投資はキャセイパシフィック航空の将来の発展、また国際航空輸送拠点としての香港の地位を維持することに対する我々の決意を示すものに他ならない」とスローサー最高経営責任者は述べている。

 B777Xファミリーは最先端技術の採用により運航効率の向上と環境への影響の低減をもたらす。ボーイング777−9X型機に搭載されるエンジンはゼネラル・エレクトリック社製のGE9Xで、同社によるとB777型機に搭載されている従来のGE90−115Bエンジンと比べて燃費性能が10%向上する。ボーイング777−9X型機の主翼の先端部分には折りたたみ可能な傾斜したウィングチップ、運航効率の向上と大幅な燃料節約をもたらす最適化された翼長などを特徴としている。


 ※参考画像は、添付の関連資料を参照


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