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日本フードサービス協会、11月の外食産業市場動向調査を発表
2013年11月市場動向調査
【11月度の概況】
<外食市場11月の動向>
●FR業態が堅調に推移、全体売上高は前年を上回る
<全体概況>
11月は、昨年より1日多い土曜の日数が多くの店舗で売上のプラス要因となった。全体の客数は前年同月に及ばなかったものの、全体売上高は101.6%と前年を上回った。特にFR業態は5月以来堅調に推移し、11月の売上高は106.4%と、今年に入って最も高くなった。またディナーレストラン業態も売上高105.5%と、今年最高の比率となっている。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売上は98.9%と前年を下回った。
・洋風は、集客面で各社の好不調が分かれたことに加え、店舗数の削減もあり、客数は89.0%と大幅に減少したが、他方で比較的高単価のメニューやフェアメニューの投入などにより客単価が上がり、売上は93.7%と減少幅は前月(91.8%)より小さい。
・和風は、客数、売上高ともに8ヵ月連続して前年を上回った。麺類は、出店効果等で引き続き好調。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数が減少したものの、曜日構成等から客数が伸び、売上高は前年を上回った。その他は、アイスクリームが日照に恵まれた地域で客数が伸び、売上高は106.9%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FR業態全体の売上は7カ月連続して前年を上回り、特に11月は客数104.3%、客単価102.1%で、売上高は今年最高の106.4%となった。
・一部地域で天候不順の影響を受けたものの、新規季節メニューや付加価値商品の提供、携帯サイトの活用などで客数は洋風103.5%、和風105.0%、中華104.0%、焼肉114.3%となり、売上を押し上げた。
■パブ・居酒屋業態
・全体売上は前年に及ばず97.4%となったが、減少幅は改善傾向にある。パブ・ビヤホールは、お得なキャンペーンなどで客数が伸び、売上高は106.0%と8月以来3ヵ月ぶりに前年を上回った。
■ディナーレストラン業態
・店舗間に差はあるものの、出店効果や会員向けサービス等が奏功し、客数が増え、売上は105.5%と好調。
■喫茶業態
・季節のフェア品などが好調で客単価が上がり、売上は100.3%と前年をわずかに上回った。
※以下の資料は添付の関連資料「参考資料」を参照
・11月度全店データ、全店時系列データ(前年同月比)
・「外食産業市場動向調査」調査概要