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IDC Japan、国内マネージドプリントサービス エンドユーザー調査結果を発表

2014-01-07

〜MPS導入企業の満足度は高く、多くが再契約を希望〜
国内マネージドプリントサービス エンドユーザー調査結果を発表


 ・MPSの認知は低く、MPSを理解している回答者は27.1%にとどまる
 ・MPS導入企業の50.5%が満足。40.8%が現MPSベンダーとの再契約を希望
 ・MPSは、高いベンダーロイヤリティを維持するために有効

 IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内オフィスプリント環境の導入判断者に対して、プリント環境の課題、マネージドプリントサービス(MPS:Managed Print Services)の導入状況や導入意思、モバイルやクラウドへの対応状況などを調査した結果を発表しました。これによると、MPSの認知はまだ低いものの、MPS導入済ユーザー企業の総合満足度は高いことがわかりました。この結果、多くのユーザー企業が現ベンダーとの契約継続を希望しています。MPSは、ユーザー企業の高いベンダーロイヤリティを維持するために有効なサービスであるとみることができます。

 国内ハードコピー/プリント産業は、出力機器の出荷台数がここ数年大きく増減することが無いことから、短期/中期的な視点では非常に安定している市場とみることができます。しかしながら、長期的にはモバイル機器の普及や、ユーザー企業のコストダウン圧力の影響から、事業構造の大きな変革が必要となってきているといわれています。このような中で、MPSに注力することによって、多くのベンダーがビジネス拡大を図っています。MPSは、企業のオフィス出力環境の現状を分析した上で、最適な出力環境を構築、その環境を継続的に維持/運用していくアウトソーシングサービスです。MPS導入によって、出力環境に関するTCO(Total Cost of Ownership)の把握/削減、出力管理業務プロセスの効率化、環境負荷軽減といった効果を期待することができます。IDCでは、国内MPS市場は順調に成長しており、2013年は前年比15.4%増の400億2,900万円となると予測しています。

 本調査(2013年10月実施)では、オフィスプリント環境の導入判断に関係するユーザー716人に対して、プリント環境の課題、MPSの認知、MPS導入判断基準、MPSの導入状況や満足度、モバイル/クラウドの導入状況等についてWebアンケートを実施し、結果を分析しています。

 本調査の結果、MPSを理解している回答者は全体の27.1%にとどまっており、特に、従業員規模99人以下の小規模企業での認知が低い(19.7%)ことがわかりました。MPS導入理由の主なものはコスト削減ですが、セキュリティ、社内ガバナンス、社内工数削減、環境負荷低減といった点も導入理由となっています。MPS導入済企業のMPSに対する満足度は比較的高く、50.5%の回答者が満足または非常に満足と回答しています。さらに、MPS導入企業のベンダーロイヤリティは高く、40.8%もの回答者が現MPSベンダーとの再契約を望んでいることがわかりました。MPS導入によって、ベンダーがユーザー企業と強固な関係を築くことができることが推察されます。ただし、MPSの総合満足度は高いのですが、保守、消耗品といった従来から存在するサービスに対する評価が高く(それぞれ50.0%、52.1%)、アセスメントや定期レポートといったMPSの特徴的なサービスに対する評価が相対的に低く(それぞれ39.8%、40.8%)なっています。今後ベンダーには、MPS本来の価値をユーザー企業にしっかりと訴求する姿勢が必要なってくると考えられます。

 MPS導入企業は、先進的なオフィス環境を導入する比率も高いことがわかりました。MPS導入済ユーザー企業のモバイルプリントの導入率が55.5%であるのに対し、MPS導入可能性が無いユーザー企業の導入率は27.1%でした。また、MPS導入済ユーザー企業のクラウドストレージサービスの導入率は30.3%であるのに対し、MPS導入可能性が無いユーザー企業の導入率は9.3%でした。

 IDC Japan イメージング,プリンティング&ドキュメントソリューション グループマネージャーの石田 英次は、「MPSの認知はまだ低いものの、導入済企業のMPSへの満足度は高い。再契約を希望する率も高く、MPSがユーザー企業の高いベンダーロイヤリティを維持するために有効であることがわかる。一方、アセスメントや定期レポートといったMPSの主要提供価値への満足度が相対的に低いことは懸念材料であり、ベンダーには継続的な価値訴求が求められる」と述べています。

 今回の発表はIDCが発行したレポート「2013年 国内オフィスプリント環境 導入判断者調査:マネージドプリントサービスとモバイル/クラウドへの対応状況を探る」(J14070101)にその詳細が報告されています。本レポートでは、ユーザー企業のオフィスプリント環境の導入判断関係者に対して、MPSに対する認知、MPS導入状況、MPSベンダー選定基準、モバイル/クラウドへの対応等について質問し、結果を詳しく分析し、まとめています。


【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】

<参考資料>
 MPS契約の継続意思

 ※添付の関連資料を参照


「IDC社 概要」
 International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。49年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。

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