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IDC Japan、2017年までの国内情報セキュリティー製品市場予測を発表
国内情報セキュリティ製品市場予測を発表
・2013年のセキュリティソフトウェア市場規模は前年比6.2%増の2,024億円。2012年〜2017年のCAGR(年間平均成長率)は4.5%で、2017年には2,381億円と予測
・2013年のSaaS(Software as a Services)型セキュリティソフトウェア市場規模は前年比18.8%増の105億円。2012年〜2017年のCAGRは13.8%で、2017年には168億円と予測
・2013年のセキュリティアプライアンス市場規模は前年比10.9%増の357億円。2012年〜2017年のCAGRは6.3%で、2017年には437億円と予測
・巧妙化する標的型攻撃への対策は、潜在的なセキュリティ脅威を可視化することが重要
IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内情報セキュリティ製品市場の2013年〜2017年の予測を発表しました。これによると、2013年の国内情報セキュリティ製品市場においてソフトウェア製品の市場規模は前年比6.2%増の2,024億円で、その内SaaS(Software as a Services)型セキュリティソフトウェアの市場規模は前年比18.8%増の105億円と予測しています。また、セキュリティアプライアンス製品市場の市場規模は前年比10.9%増の357億円と予測します。
2013年の国内セキュリティソフトウェア市場は、アイデンティティ/アクセス管理とエンドポイントセキュリティ、Webセキュリティで需要が高く、市場をけん引しています。2014年以降は、クラウドサービスやモバイル端末の利用拡大や、巧妙化が進む標的型攻撃の増加によって、アイデンティティ/アクセス管理とエンドポイントセキュリティおよびセキュリティ/脆弱性管理への需要が拡大するとみています。同市場の2012年〜2017年における年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は4.5%で、市場規模は2012年の1,906億円から2017年には2,381億円に拡大すると予測します。またSaaS型セキュリティソフトウェア市場は、アイデンティティ/アクセス管理、エンドポイントセキュリティ、メッセージングセキュリティで需要が高まっています。2014年以降は運用管理負荷の軽減や災害時の事業継続を目的としたニーズが高く、需要が拡大するとみています。同市場の2012年〜2017年におけるCAGRは13.8%で、市場規模は2012年の88億円から2017年には168億円に拡大すると予測します。
2013年の国内セキュリティアプライアンス市場は、IDS/IPS(Intrusion Detection System/Intrusion Prevention System)、UTM(Unified Threat Management)で需要が高まっています。2014年以降は、モバイル機器の普及によるリモートアクセスネットワークのセキュリティ基盤強化と、未知の脆弱性を狙うゼロデイ攻撃などの先進的なマルウェア対策へのニーズの高まりによって、ファイアウォール/VPN(Virtual Private Network)やUTM、IDS/IPSの需要が拡大するとみています。同市場の2012年〜2017年におけるCAGRは6.3%で、市場規模は2012年の322億円から2017年には437億円に拡大すると予測します。
標的型攻撃は、未知の脆弱性を狙ったゼロデイ攻撃などによって、ボットウイルスを標的者内部に侵入させて、長期間に渡って潜伏し、執拗かつ継続的に標的対象を攻撃するため、潜在化する脅威となっています。巧妙化が進み潜在化する標的型攻撃への対策は、セキュリティ脅威の可視化が重要です。「セキュリティベンダーは、セキュリティイベント情報を収集/分析/監視するセキュリティインテリジェンス/イベント管理製品でのレポーティング機能の強化や評価/分析サービスの拡充を図り、ユーザー企業の潜在的なセキュリティ脅威の可視化を進めるべきである。これによって、ウイルス感染が確認されても迅速な対処が行えるため被害を最小限に抑えることできる。またユーザー企業は、セキュリティ対策ソリューションの導入効果の可視化により、経営層に導入の必要性を提示することができる」とIDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの登坂 恒夫は指摘しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内情報セキュリティ製品市場 2013年〜2017年の予測アップデート」(J14210101)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内情報セキュリティ製品市場に含まれる、セキュリティソフトウェア、セキュリティアプライアンスの各市場について2013年〜2017年の予測を提供しています。
【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】
<参考資料>
国内情報セキュリティ製品市場 セグメント別売上予測、2012年〜2017年
※添付の関連資料を参照
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