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富士通、インドネシアで海底ネットワークシステムの超高速100ギガビット化を実現
インドネシア国内で、海底ネットワークシステムの超高速100ギガビット化を実現
長距離海底ケーブルの伝送容量が5倍
当社はこのたび、インドネシア国内の海底ネットワークシステム「JaKa2LaDeMa(ジャカトゥラデマ、(注1))」において、当社の最新DWDM(注2)伝送装置を導入し、回線1波長あたりの容量を従来の毎秒10ギガビットから、毎秒100ギガビットへと海底ネットワークの大容量化を実現しました。スマートデバイスの増加に伴い飛躍的に拡大する通信需要への対応と、より円滑なコミュニケーションを通じ同国の著しい経済成長に貢献します。
■JaKa2LaDeMa海底ネットワークシステムの概要
JaKa2LaDeMaは、2010年に当社とドイツの大手総合ケーブルメーカーNorddeutsche Seekabelwerke GmbH(NSW社)と共同で、インドネシア最大の通信キャリアであるP.T.Telkom Indonesia様に納入した海底ネットワークシステムです。本海底ケーブルは、カリマンタン、スラウェシ、ジャワ、バリ、ロンボクの5島を繋いだ全長約1,800kmにわたるシステムです。
※参考画像は、添付の関連資料「参考画像1」を参照
■海底ネットワークシステム増設の背景
近年、年率6%以上と経済成長著しいインドネシアでは、2012年から2017年の間、世界で2番目に高い42%増というIPトラフィック増加率が予想されています(注3)。本プロジェクトは、ネットワークインフラの拡張と整備を通して、インドネシアの経済発展に大いに寄与するものです。
■当社の取り組み
当社は、本システムにおいて、最新のデジタルコヒーレント技術(注4)を用いた最新DWDM装置である複合型光伝送装置「FUJITSU Network FLASHWAVE 9500」(注5)とその監視システム「FUJITSU Network NETSMART 1500」(注6)を納入し、同国内の海底ネットワークシステムにおいて初となる毎秒100ギガビットの超高速伝送技術を適用した大容量システムを実現しました。今回の増設により伝送容量の合計は従来の毎秒90ギガビットから毎秒490ギガビットと約5倍になり、将来的にはさらに5倍の毎秒2,400ギガビットにまで増強することが可能になります。
本システムは、既存の海底ネットワークシステムをそのまま活用し、お客様の投資を無駄にすることなく、最新の光伝送技術の適用を実現しました。
当社は、この実績を背景に、今後も高性能・高信頼かつフレキシブルな海底通信ネットワークを必要とする世界各国のお客様のご要望に応えていきます。
※参考画像は、添付の関連資料「参考画像2」を参照
■商標について
記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
<注釈>
注1 JaKa2LaDeMa:
Jawa−Kalimantan−Sulawesi−Denpasar−Makasarの略称。
注2 DWDM:
Dense Wavelength Division Multiplexingの略。波長分割多重装置のうち高密度なもの。大容量、多チャンネル通信が必要なバックボーンネットワーク向きの装置。
注3 出展:
Visual Networking Index(Source:Cisco)
注4 デジタルコヒーレント技術:
大容量、長距離通信において今後もっとも将来性のある最新の光伝送技術。
注5 FUJITSU Network FLASHWAVE 9500:
北米市場にて当社シェア22%(第1位)を記録し、累計8,000台供給した当社製品。出典:Optical Networking Equipment share in North America Market CY3Q12−2Q13(Source:Ovum)
注6 FUJITSU Network NETSMART 1500:
FLASHWAVE 9500を含む様々な伝送装置の統合監視システム。
<関連リンク>
・PT Telekomunikasi Indonesia,Tbkのサイト
http://www.telkom.co.id/
・Norddeutsche Seekabelwerke GmbHのサイト
http://www.nsw.com/home/tabid/36/default.aspx