アキレス、瓦礫などに強く安定性も優れた水害救助活動用ボートを発売

瓦礫などに強く、安定性も優れた水害救助活動用ボート
新艇『ナビカーゴ　NC−３３０』新発売
１月６日から全国で販売開始
〜充気するだけで簡単に組み立てられるロールアップ小型救助艇『LRB−３３０』も同時発売〜


　アキレス株式会社（本社：東京都新宿区、社長：伊藤　守）は、水害救助活動用プロフェッショナルボートの新艇として『ナビカーゴ　NC−３３０』と、ロールアップ小型救助艇『LRB−３３０』を１月６日から全国で新発売いたします。

　２０１１年３月１１日に起きた東日本大震災をきっかけに、津波などの大規模水害に対応する水害救助活動用ボートの必要性が高まり、これまでにない機能を備えたプロフェッショナルボートが、救助活動の現場で強く求められています。アキレスは、長年にわたるプロフェッショナルボート製造技術力の蓄積と、救助活動を行う消防隊員からの数多くの現場の声をもとに、今回新たなコンセプトの水害救助活動用のプロフェッショナルボートを開発しました。

　新艇『ナビカーゴ　NC−３３０』は、東日本大震災での救助活動の経験をもとに、要望のあった下記三点に応えるべく開発されました。

　・瓦礫に対する船体の強度　
　・水深の浅い場所での救助活動に適した船底のクリアランスの確保
　・救助時の船体の安定性と船内の使いやすさ

　『ナビカーゴ　NC−３３０』の船底部は、瓦礫などでボートが破損しにくく丈夫なフラット底のFRP船体を採用しました。この船底部自体がボートとして機能し、フラット底により、浅い水深や瓦礫の中でも救助活動が可能となります。船体の沈み込み量の軽減を図ると共に、救助者の船内での乗りやすさも配慮され、ボートに不慣れな人でも安心して避難できます。

　また、船自体の安定性を保つために船体周りにチューブを設置し、避難者の乗り込み時等に起こる船体の傾きを抑えます。浮力体チューブは、従来品に採用されているエアーチューブだけではなく、発泡浮力体入りのチューブとエアーチューブを組み合わせ、万一チューブが破損した場合でも船底部単体で形状と浮力を保持し、船体の安定性を維持します。
　浮力体チューブと船底部は取り外しが可能になっており、船底部は中央で二分割し、積み重ねることが可能です。貝の口を閉じるように合わせて収納ボックスとして使用できるため、平常時は外周の浮力体やライフジャケットなどを中に収納することができます。日常では場所を取らずにコンパクトに保管することが可能で、特別な運搬手段も必要としません。

　使用方法は、パドルを使った手漕ぎボートとしてはもちろん、２馬力船外機の装着も可能です。船外機をつけても船検・船舶免許不要で活用できるため、維持費を抑えることができます。

　なお、同時発売する『LRB−３３０』は小型軽量ながら最大搭載人員６人を可能とした、充気だけで組み立てられるロールアップ小型救助艇です。船体強度を保ちながらも軽量化を目指し、救助活動者の扱いやすさに配慮しました。船首部の浮力体チューブを太くすることで船首側からの避難者の乗り込み時の船の沈みこみを緩和し、船の姿勢を安定させ救助活動に専念できる設計としています。
　こちらの『LRB−３３０』も『ナビカーゴ　NC−３３０』同様、手漕ぎボートとしても使用できますが、２馬力船外機を取りつけて効率の良い救助活動も可能です。（『LRB−３３０』も、船外機使用に際しての船検・船舶免許は不要です）

　※製品写真は、添付の関連資料を参照


　『ナビカーゴ　NC−３３０』の概要は、以下の通りです。


　※以下、概要は添付の関連資料を参照