住友化学、スチレンモノマーなどの製造・販売を２０１５年５月メドに終了

日本オキシランの完全子会社化ならびに同社の製造・販売業務終了について


　住友化学株式会社（以下、「住友化学」）は、ライオンデルセンティニアルとの合弁会社である日本オキシラン株式会社（以下、「NOC」）に関し、本年12月にライオンデルセンティニアルの保有株式40%全てを取得し、NOCを完全子会社化することといたしました。また、NOCによるスチレンモノマー（以下、「SM」）、プロピレンオキサイド（以下、「PO」）およびプロピレングリコール（以下、「PG」）の製造・販売を2015年5月をめどに終えることを決定いたしました。

　近年、わが国の石油化学産業は、内需の減少や中国・中東での大型プラントの新増設による需給構造の変化などから非常に厳しい事業環境が続いており、住友化学の石油化学事業を強化・維持していくためには、事業構造改善をさらに進めていく必要があります。

　住友化学は、石油化学部門の国内主力拠点である千葉工場の競争力を強化するため、次の定期修理時期である2015年にエチレン製造設備を停止することを決定し、一部誘導品の製造設備の停止を含めた最適化について検討を行ってまいりました。その結果、今後さらに厳しくなると予想される事業環境下においては、エチレン製造設備の停止に合わせ、NOCにおけるSM、PO、PGの製造・販売を終えることが、当社の石油化学事業にとって必要と判断したものです。
　なお、NOCによる3製品の製造・販売終了後も、住友化学は、高いコスト競争力と低い環境負荷を実現した千葉工場の単産法プラントでPOの製造を継続し、引き続き販売をいたします。

住友化学は、国内外の需要動向に適切に対応できるよう製造・販売・研究を含めて最適な体制を構築することで、石油化学事業の収益性向上を目指してまいります。


【日本オキシラン社の概要】
本社所在地　　　　　東京都中央区京橋二丁目14番1号
千葉工場所在地　　千葉県袖ヶ浦市北袖2番
代表者　　　　　　　　代表取締役社長　高木　幹夫
設立年月　　　　　　　1972年8月
資本金　　　　　　　　84億円（2013年10月31日現在）
従業員数　　　　　　　80名（2013年10月31日現在）
事業内容　　　　　　　SM、PO、PGの製造・販売
出資比率　　　　　　　住友化学株式会社：60％、ライオンデルセンティニアル社：40%
設備能力　　　　　　　SM：425千トン／年、PO：181千トン／年、PG：100千トン／年

　※日本オキシラン社の社長名の正式表記は添付の関連資料を参照