Article Detail
ウェザーニューズ、超小型独自衛星「WNISAT−1」の打ち上げ成功
新たな宇宙ビジネスの第一歩
ウェザーニューズの超小型独自衛星「WNISAT−1」、打ち上げ成功
〜衛星からの信号を受信、宇宙での状態は「非常に良好」〜
株式会社ウェザーニューズ(所在地:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は11月22日(金)、ウェザーニューズ独自の超小型衛星「WNISAT−1」(大きさ:27×27×27cm、重さ:約10kg)の打ち上げに成功したことを発表しました。「WNISAT−1」は、昨日11月21日の日本時間16時10分11秒、ロシアのヤースヌイ宇宙基地からドニエプルロケットに搭載され宇宙へ打ち上げられました。ウェザーニューズ本社に設けられた衛星管制センター「SVOC(※)」では関係者が衛星との通信作業を進め、無事「WNISAT−1」からの信号を受信し、打ち上げおよび衛星との通信成功を確認しました。
※SVOC:SpaceVehicleOperationCorner
■革新的な宇宙ビジネスの第一歩、超小型衛星「WNISAT−1」、ついに宇宙へ!
11月21日(木)の日本時間16時10分11秒、ウェザーニューズの独自超小型衛星「WNISAT−1」を搭載したドニエプルロケットがロシアのヤースヌイ宇宙基地から打ち上げられました。直後のロシアの打ち上げ機関からはロケット打ち上げ成功の連絡が入り、その後、ロケットからの分離に成功、衛星軌道へと投入されたことが確認されました。
当社は「WNISAT−1」を活用し、北極海を航行する船が安全に運航するための航路情報提供サービス、Polar Routeingの提供を行います。これまでの宇宙利用は、衛星によって得られたデータや情報を販売し利益を出すというビジネスモデルが主流でしたが、「WNISAT−1」のように、「自社でサービスを行うためのインフラ」として衛星を用いたビジネスは世界にも類を見ない宇宙利用の在り方です。当社は、この「WNISAT−1」の打ち上げ成功によって、「北極海航路を安全に航行したい」というお客様からのニーズに応えていくとともに、今後の新たな宇宙ビジネスの発展につながることも期待しています。
*参考画像は、添付の関連資料を参照
■「WNISAT−1」からの信号受信も成功、宇宙での状態は「非常に良好」
打ち上げ成功後、当社幕張本社に設けられた管制センター「SVOC」では衛星からの信号受信に向けた作業を開始、衛星からの信号受信に成功しました。受信したデータから「WNISAT−1」はバッテリーの電圧・温度ともに正常で「非常に良好」な状態であることが確認できました。「WNISAT−1」は宇宙でも正常に機能しています。
■年明けの本格運用に向け、初期運用を順次開始
今後、まずは年明けからの冬季海氷域での本格運用に向けて順次海氷観測に必要な機能を始動させていきます。そして来夏からは北極海における運用を開始、北極海航路へのサポート、Polar Routeingサービスでの活用を目指します。
2013年11月21日 :ロシアのヤースヌイ宇宙基地から打ち上げ成功
11月22日〜 :初期運用(姿勢確立、各機器のチェックアウト、等)
2014年1月〜 :運用開始(冬期海氷域:Ice Routeingサービスでの活用)
6月〜 :北極海における運用開始(Polar Routeingサービスでの活用)