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日本百貨店協会、10月の全国百貨店売上高概況を発表
平成25年10月全国百貨店売上高概況
I.概況
1.売上高総額4,907億円余
2.前年同月比−0.6%(店舗数調整後/3か月ぶりマイナス)
3.調査対象百貨店85社242店(平成25年9月対比±0店)
4.総店舗面積6,154,490m2(前年同月比:−2.2%)
5.総従業員数80,854人(前年同月比:−2.8%)
6.3か月移動平均値3−5月2.1%、4−6月3.1%、5−7月2.1%、6−8月2.2%、7−9月0.6%、8−10月1.5%
[参考]平成24年10月の売上高増減率は−2.4%(店舗数調整後)
【10月売上の特徴】
3か月ぶりのマイナスとなった。
今年10月は、中旬過ぎまで全国的に高い気温で推移したほか、3つの台風(24号・26号・27号)が接近・上陸するなど例年にない不順な天候であった。こうした条件の中、季節需要の低下や入店客数にも影響を受け、約4割の売上シェアを占める主力の秋・冬物衣料(衣料品:−4.2%)が低調に推移した。一方、美術・宝飾・貴金属(+19.7%)やラグジュアリーブランドを含む特選雑貨(身のまわり品:+1.6%)などの高額商材は、依然増勢を維持しているほか、月後半からの気温低下で冬物商材にも動きが出始めたものの、前半の不振を全て挽回するまでには至らず、最終的には前年実績を若干下回る結果となった。
その他当月の特徴的な動向としては、地区別で見ると改装効果や増床効果のある東京(+1.2%)・名古屋(+2.0%)・大阪(+5.7%)を中心に大都市(+0.9%)が商況全体を下支えしたこと、商品別では住宅市場の活況を背景に家具(+5.4%)が3か月連続で前年をクリアしたこと、訪日外国人は、東南アジアの好調に加えて中国も国慶節休暇を機に回復傾向が見えたことで、売上・客数共に前年比2倍半(売上:+150.9%/客数:+142.3%)の伸びを示したこと、などが報告されている。
【要因】
(1)天候:気象庁発表「10月の天候」の特徴は以下のとおり(一部抜粋)
◇太平洋高気圧の勢力が平年より強く、偏西風も北寄りに流れたため、全国的に記録的な高温となった。一方、台風の本土への接近数が多かった(3個)ことから、全国的に降水量が多く、日照時間はかなり少なかった。
(2)営業日数増減30.9日(前年同月比±0.0日)
(3)土・日・祝日の合計9日(〃±0日)
(4)入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比/有効回答数131店舗)
〔1〕増加した:23店、〔2〕変化なし:32店、〔3〕減少した:76店
(5)10月歳時記(体育の日、旅行しーずん)の売上(同上/有効回答数111店舗)
〔1〕増加した:7店、〔2〕変化なし:64店、〔3〕減少した:40店
<全国百貨店 売上高速報 2013年10月>
※添付の関連資料「平成25年10月全国百貨店売上高概況」を参照
II.地区別の動き
1.10都市売上動向0.9%(店舗数調整後/3か月連続プラス)
2.10都市以外の地区売上動向−3.5%(店舗数調整後/4か月連続マイナス)
【地区別売上前年比の寄与度とトレンド】
※添付の関連資料「平成25年10月全国百貨店売上高概況」を参照
III.商品別の動き
主要5品目では、雑貨が12か月連続、身のまわり品が3か月連続、家庭用品が2か月ぶりのプラス。衣料品と、食料品(−0.0%)が3か月ぶりのマイナスとなった。また、美術・宝飾・貴金属が14か月連続、その他雑貨が5か月連続、家具、生鮮食品が3か月連続、その他食料品が2か月連続のプラスとなった。
【商品別売上前年比の寄与度とトレンド】
※添付の関連資料「平成25年10月全国百貨店売上高概況」を参照
※以下の資料は、添付の関連資料を参照
・第3表 地区別商品別売上高
・第4表 地区別商品別売上高(対前年増減(−)率)
・第5表 従業員数および店舗面積等