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日本SGI、統計数理研究所のデータ同化スーパーコンピューターシステムを受注
日本SGI、統計数理研究所のデータ同化スーパーコンピュータシステムを受注
ビッグデータを活用したデータ中心科学研究のための計算基盤として、シングルシステムとして世界最大の64TBの共有メモリを搭載した「SGI UV 2000」が導入決定
日本SGI株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石本龍太郎)は、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所(所長:樋口知之、所在地:東京都立川市)が新たに構築する「データ同化スーパーコンピュータシステム」を受注しました。
本システムは、SGIの大規模共有メモリ型サーバ「SGI UV 2000」を中核とした製品群で構築され、ビッグデータを活用したデータ中心科学研究のための共同利用計算基盤として、統計科学の研究コミュニティをはじめ、統計科学的手法を必要とする各分野の研究者や産業や行政においてデータ処理を行う実務者に活用されます。全国の主要な大学・研究機関が保有するスーパーコンピュータを高速ネットワークで結んだ共同計算環境「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」の計算資源としても提供されます。本システムは、2014年の第2四半期に稼働開始する予定です。
データ同化は、気象学や海洋学など地球科学の分野において、膨大で多様な観測・計測データと高度なシミュレーションモデルを統合して実際の現象の再現性を高めていく、データ中心科学の重要な要素技術です。データ同化計算を行うコンピュータシステムには、さまざまな分野で開発されたシミュレーションモデルがプラグインされ、統計的データ解析用プログラムの開発が容易な開発環境と大規模なアプリケーションの最適な実行に必要な広大なメモリ空間が求められます。
新しいデータ同化スーパーコンピュータシステムの中核として導入される「SGI UV 2000」は、2,560プロセッサーコア、64テラバイト(TB)の共有メモリを搭載し、単一のオペレーティングシステムで稼動するコンピュータとして世界最大の共有メモリ型サーバです。今回、本構成の「SGI UV 2000」が2台導入され、合計5,120プロセッサーコア、128TBメモリのこれまでにない大規模計算機環境となります。水冷方式の冷却システムを採用し、省エネルギーにも配慮したシステムです。その他、システム管理用の「SGI UV 20」、クラスター型分散メモリシステムとしてインテル(R)Xeon Phi(TM)コプロセッサーを搭載した「SGI Rackable Standard−Depth Server」、外部記憶装置にはSASとSSD併せて816TBの物理容量を持つ大規模なストレージシステムが導入されます。
統計数理研究所では1985年の大学共同利用機関への改組以来、研究所内の研究者による計算規模の増大、共同利用件数の増加による共同研究者の計算機使用時間の増加などに対応するためにコンピュータシステムを増強してきています。今回新たに構築するデータ同化スーパーコンピュータシステムにより、共同利用機関としての研究基盤がさらに強固なものとなり、最先端のデータ中心科学研究がさらに推し進められます。
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SGIおよびSGIのロゴは、日本SGI株式会社の登録商標です。インテル、Intel、Xeonは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションまたはその子会社の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
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