IRジャパン、超小型μIPMパワー・モジュール・シリーズ２品種をサンプル出荷開始

インターナショナル・レクティファイアー
最大３００Wのモーター用μIPM(TM)パワー・モジュール・シリーズ２品種をサンプル出荷
〜ハーフブリッジ構成で８mm×９mm×０．９mmの超小型　PQFNパッケージ採用〜


　パワー・マネジメント（電源管理）技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（IRジャパン）株式会社（本社：東京都新宿区）は６日、高度に統合化され、超小型で特許出願中のμIPM(TM)パワー・モジュール・シリーズ２品種（「IRSM８０８−１０５MH」と「IRSM８０７−１０５MH」）のサンプル出荷を開始しました。最大電力３００Wまでのモーターを搭載した高効率の家電製品や軽工業用途向けに最適化しました。

　ハーフブリッジ・パワー・モジュールのIRSM８０８−１０５MHとIRSM８０７−１０５MHは、大きさが８mm×９mm×０．９mmの超小型　PQFNパッケージに収めました。冷凍冷蔵のためのコンプレッサ駆動、加熱や水循環用のポンプ、エアコンのファン、食器洗い機、オートメーション・システムなどの用途に向けて、非常に小型でヒートシンク（冷却器）不要のソリューションを提供でき、既存の３相モーター制御用パワーICよりも最大６０％小さな実装面積で済みます。

　IRSM８０８−１０５MHとIRSM８０７−１０５MHのハーフブリッジμIPM(TM)パワー・モジュールは、既存の主要なソリューションと比べて最大６０％小さな実装面積で済み、出力電流能力とシステム効率が高いという利点を、高いコスト効率で実現できることに加えて、非常に柔軟なスケーラビリティを提供します。

＜μIPM(TM)について＞
　IR社の特許出願中のμIPM(TM)シリーズの製品は、ピン配置とパッケージ・サイズが共通なためスケーラブルなパワー・ソリューションを提供します。可変周波数駆動のために最適化された最も信頼性が高く高効率な高耐圧FredFET　MOSFET（＊１）スイッチと、IR社の最も先進的な高耐圧駆動ICを搭載しています。このμIPMシリーズでは、直流定格電流が２A〜１０A、耐圧が２５０Vまたは５００Vの製品をそろえています。この市場分野向けに、IR社によって開拓された新しいアプローチは、モジュールの熱を放出するためにプリント回路基板に銅トレースを採用し、より小さなパッケージ・デザインによってコストを削減でき、ヒートシンクを外付けする必要がないことです。標準のQFNパッケージ技術を利用することで、アセンブリは、従来のデュアルインライン・モジュールのソリューションと比べて、挿入実装の２番目のアセンブリ工程の必要がなくなり、熱特性が改善されることによって、簡素化されます。データシートは、IR社のホームページ（http://www.irf.com）から入手できます。
　IRSM８０８−１０５MHとIRSM８０７−１０５MHの１万個購入時の単価は、いずれも１．４４米ドルからの予定です（米国での参考価格）。欧州の規制RoHS（特定物質の使用規制）に準拠しています。データシートはIRジャパンのホームページ（http://www.irf-japan.com）からも入手できます。


【表　８mm×９mm×０．９mmと超小型　PQFNパッケージ採用のパワー・モジュールμIPM(TM)シリーズ２品種の概要】

　※添付の関連資料を参照


＜用語説明＞
　＊１）FredFET　MOSFET：ファストリカバリ・ダイオード（FRED）を内蔵したパワーMOSFET


＜インターナショナル・レクティファイアー（IR(R)）社について＞
　IR社はパワー・マネジメント（電源管理）技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ／デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。ホームページはhttp://www.irf.comです。


＜商標に関する注意＞
　μIPM(TM)はInternational　Rectifier　Corporationの商標です。IR(R)は、International　Rectifier　Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。


　※製品画像は、添付の関連資料を参照