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三菱商事、フィリピンで不動産開発事業に参画

2013-11-09

フィリピンにおける不動産開発事業参画について


 三菱商事株式会社(以下、当社)はフィリピンの大手住宅デベロッパーであるAlveo Land Corporation社(以下、アルベオ社)と共同で、同国マニラ首都圏での分譲住宅開発事業に着手することと致しましたのでお知らせします。

 両社は当社40%、アルベオ社60%の出資比率でフィリピン国内に開発会社を設立し、マニラ首都圏でも有数のビジネスエリアであるオルティガス地区(アジア開発銀行本店などが所在)にて、大規模分譲マンションを開発する予定です。アルベオ社の現地での豊富な実績をベースに、当社が本邦の不動産開発事業で培った経験を活かすことで分譲マンションの更なる質の向上を図り、商品の高付加価値化に貢献していきます。

 当社は、日本の高い技術水準や商品企画力を、成長著しい東南アジア諸国での不動産開発事業に積極的に導入することで商品の差別化や高付加価値化を図る方針です。本件を手始めに、フィリピン国内での事業を拡大させると共に、他の東南アジア諸国に於いても質の高い不動産開発事業を積極的に展開して参ります。

 アルベオ社はフィリピンの大手財閥アヤラグループの中核会社Ayala Land,Inc.(以下、ALI社)の100%子会社で、主にアッパーミドル層向けの住宅開発・販売を行っています。当社とアヤラグループは過去約40年間に亘り、工業団地や水道事業、自動車事業等、多岐にわたる分野で協業しています。

 フィリピンは近年、高い識字率や英語力を活かしたBPO産業(ビジネス・プロセス・アウトソーシング=業務プロセスの外部委託)の拡大や若い労働人口の増加に伴ういわゆる人口ボーナス効果、GDPの約10%にも及ぶOFW(海外出稼ぎ労働者)からの堅調な外貨送金にも支えられ、東南アジア諸国の中でもトップクラスの経済成長を遂げています。今後、中間所得者層の拡大に伴い、不動産分野でも品質への要求が高まるものと思われ、日本の技術やノウハウが評価される市場環境になるものと想定しています。


<各社の概要>
 (1)三菱商事株式会社
  本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
  設立:1950年4月
  資本金:2,044億円
  事業内容:地球環境・インフラ事業、新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、
         化学品、生活産業の7グループに、ビジネスサービス部門を加えた体制にて
         幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開。
  代表者:代表取締役社長 小林 健

 (2)Alveo Land Corporation
  本社所在地:フィリピン共和国 マニラ首都圏 タギッグ市
  設立:1995年
  事業内容:上位中間層向け分譲住宅開発、及びそれに付随する商業・オフィス開発
  出資構成:Ayala Land,Inc.100%
  代表者:Robert S.Lao,President

 (3)Ayalaグループ
  Ayalaグループは1834年に創業(設立1968年)したフィリピンの大手企業グループの1社。現在はホールディングカンパニーであるAyala Corporation(本社:フィリピン、会長兼CEO:Jaime Augusto Zobel de Ayala)を核として不動産事業(Ayala Land)、銀行(Bank of the Philippine Islands)、通信(Global Telecom)、水道(Manila Water)等多岐に亘り事業を行っている。


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