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矢野経済研究所、国内アパレル市場に関する調査結果を発表
国内アパレル市場に関する調査結果 2013
〜2012年のアパレル総小売市場は百貨店ブランドが牽引、前年比プラスで推移〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内アパレル市場の調査を実施した。
1.調査期間:2013年7月〜9月
2.調査対象:アパレルメーカー、小売業(百貨店、量販店、専門店、その他)、業界団体等
3.調査方法:当社専門研究員による直接取材、及び郵送アンケート調査、文献調査併用
【調査結果サマリー】
◆2012年の国内アパレル総小売市場規模は前年比101.3%の9兆1,645億円、2011年に引き続き前年比プラスで推移
2012年の国内アパレル総小売市場規模は前年比101.3%の9兆1,645億円であった。品目別では、婦人服・洋品市場が前年比101.1%の5兆7,500億円、紳士服・洋品市場が同102.0%の2兆5,185億円、ベビー・子供服・洋品市場が同100.1%の8,960億円であった。いずれの品目においても前年を上回り、堅調に推移した。
◆ミセス向けブランドやキャリア女性向けブランドなど百貨店ブランドが好調
2012年は大手アパレル事業者における百貨店ブランド(百貨店を中心に展開している大手アパレルメーカーの主要ブランド)が好調で、特に婦人服のミセス向けブランドやキャリア女性向けブランドにこうした傾向がみられた。こうした婦人服の好調さが百貨店チャネルを牽引し、ここのところ低迷していた百貨店チャネルにも底打ち感がみられた。
◆ターゲット層を絞り込んだ特化型ブランドなど、今後はブランド戦略が重要に
ファストファッションブームが一段落する一方、品質重視の消費者層が主流になってきた。高品質の商品や機能性商品、また細部にこだわりのある商品などを提供するブランドが好調である。今後の成長のためにはターゲット層を絞り込み、同層のニーズを確実に取り込むブランド戦略が重要である。
【資料発刊】
資料名:「アパレル産業白書 2013」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C55116100
※リリースの詳細は添付の「オリジナルリリース」を参照