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矢野経済研究所、CAD/CAM/CAEシステム市場に関する調査結果を発表
CAD/CAM/CAEシステム市場に関する調査結果 2013
〜円高傾向が一段落し回復、土木・建築系CADも活況〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のCAD/CAM/CAEシステム市場の調査を実施した。
1.調査期間:2013年5月〜10月
2.調査対象:機械系CAD/CAM/CAEメーカー、EDA(Electronic Design Automation)メーカー、土木・建築系CADメーカー
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談及び電話・メールによるヒアリング
【調査結果サマリー】
◆2013年度のCAD/CAM/CAEシステム市場規模は3,233億円の見込み、円安による製造業の業績改善が後押し
国内のCAD/CAM/CAEシステム市場規模(事業者売上高ベース)は、2012年度は約3,034億円(前年度比7.1%増)となった。2013年度は、約3,233億円(同6.6%増)となる見込みである。2013年には政府の金融緩和や景気浮揚政策により、約3年近く続いた極端な円高傾向が一段落し、輸出型製造業の業績が回復した。また、世界経済も緩やかに持ち直していることもあり、CAD/CAM/CAEをはじめとするICT設備投資にも明確に好影響を及ぼしている。
◆土木・建築系CADの活況とEDA業界の変革が注目点
2012年度において特徴的だったことに、土木・建築系CADの好調さがあげられる。日本国内における土木・建築系CADは、2012年度(前年度比112.4%)には及ばないものの、2013年度も約336億円(同5.2%増)となる見込みである。要因としては、東日本大震災の復興需要や老朽化した構造物の強化工事の増加などが挙げられる。また、今後のEDA(Electronic Design Automation)の方向性として、モデルベース開発の普及などから、
メカニカル設計との連携が大きなテーマになりつつあり、その動向が注目される。
【資料発刊】
資料名:「2013年版 CAD/CAM/CAEシステム市場の中期展望」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C55110200
※リリースの詳細は添付の「オリジナルリリース」を参照