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三菱重工グループ、米テキサス州に石化プラント向け生産・サービス拠点を設立

2013-11-02

米国テキサス州にコンプレッサの生産・サービス拠点を設立
MCOが石油化学プラント向け需要に応え“ワンストップサービス”機能を整備


 三菱重工グループの三菱重工コンプレッサ株式会社(MCO、社長:大崎 裕章、本社:広島市西区)は、米国テキサス州ヒューストン地区(Pearland市)にコンプレッサの生産・サービス拠点「MHI Compressor Manufacturing, LLC」を年内に設立します。シェール革命を背景に同国では石油化学プラントの新設案件が相次いでおり、1980年代以前に建設されたプラントの更新需要も多く期待できるため、生産から長期保守、緊急修繕、現地工事までを“ワンストップサービス”で提供するのが狙いです。稼働開始は2014年秋の予定です。

【UAE向け世界最大級エチレンプラント用コンプレッサ】

*画像は添付の関連資料を参照

 新拠点は、MCOの100%出資により10万5,000m2の用地を確保して整備するものです。MCOの米国販売子会社MHI Compressor International Corporation(MCO−I、本社:ヒューストン)や、三菱重工業の米国における原動機事業拠点であるMitsubishi Power Systems Americas, Inc.(MPSA、本社:フロリダ州)と連携して事業を展開していきます。

 同拠点では、日本で製造する機器のノックダウン生産※、ならびに納入済み顧客向けのアフターサービスや改造工事に対応しながら、設備のLTSA(長期保守契約:Long Term Service Agreement)や石油化学プラント向けの自家発電用ガスタービンも含めた一括受注などへの対応力を高めていきます。さらに、将来的には日本との二極体制ですべての機器の生産から試運転までをカバーする体制を整え、現地サプライヤーの組織化による素材調達・部品加工も手掛けていく構想です。

 米国では、国内に大量に存在するシェールガスシェールオイルを経済的に採掘する技術の確立に伴い、2017年までに各石油会社の合計でおよそ1,000万トン/年の生産能力の増強計画が公表されています。また、米国の製造業回帰のトレンドを受け、米国内外の石油化学会社が積極投資に動き、年産100万トンを超えるメガエチレンプラントの建設計画が多数持ち上がっています。

 MCOは昨年度、同国の石油化学プラント(エチレン、肥料、PDH:プロパン脱水素)向けに過去最多の受注を果たしました。本年度も2017年に稼働予定の年産150万トンのエチレンプラント向けにコンプレッサ設備一式を受注するなど、大量受注を見込んでいます。

 MCOは、この米国生産・サービス拠点の整備により、北米市場での事業基盤を強化するとともに南北アメリカおよびアフリカを含むグローバル市場での事業展開を強力に押し進めていきます。 

ノックダウン生産では、日本でコンプレッサおよび駆動用蒸気タービンの試運転までを実施し、米国で板上に設置して配管・計装・塗装等の仕上げ工事を行いシステムとして組み上げます。


【コンプレッサ北米工場 完成予想図】
【コンプレッサ北米工場 建設予定地】

*画像は添付の関連資料を参照

以上

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