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東芝、英国での原子力サプライチェーン強化でロールスロイス社などと覚書締結
英国における原子力サプライチェーンの強化について
− ロールスロイス社、BAEシステム社、ドゥーサンパワーシステムズ社との覚書締結 −
当社およびウェスチングハウス社等が構成する、英国ニュークリアーパワーデリバリー(Nuclear Power Delivery UK:以下NPD UK)は、英国の重機械メーカーであるロールスロイス社、BAEシステムズ社およびドゥーサンパワーシステムズ社と、英国でのAP1000(TM)型発電所の受注、拡販に向けたサプライチェーンの強化のための覚書を、それぞれ締結いたしました。今後、NPD UKが提案しているホライゾンニュークリアーパワー社のウィルファサイト向けAP1000(TM)の「モジュールの設計、製作、加工、組み立て」、「英国での部材の供給拠点の開発」、「建設サイトでの機器の組み立て」、「建設後の試運転サポート」について、具体的な検討を進めていきます。
なお、本覚書は、ウェスチングハウス社が2008年9月に各社と締結した協力関係構築のための覚書の期間満了を受け、NPD UKとして新たに締結したものです。
NPD UKは、当社、ウェスチングハウス社、ショー・グループおよび英国大手建設会社のラングオルーク社の4社により、英国におけるAP1000(TM)型原子力発電所を建設するために作られたコンソーシアムです。ウィルファサイトおよびオールドベリーサイトにAP1000(TM)の建設を提案しており、500社以上の英国企業がサプライヤーとして登録されています。
原子力発電所建設には、制御システムに使用される半導体から原子炉を収納する格納容器まで、多種多様の製品が必要となります。今回、圧力容器、モジュール等の供給が可能な大手原子力サプライヤー三社と締結したことにより、英国におけるAP1000(TM)建設の基盤が出来たことになります。今後も引き続きサプライヤーを募ることにより、建設体制の整備を進めていきます。
今後も当社は、NPD UKの一員として欧州における初めてのAP1000(TM)型発電所建設の実現を図るとともに、ABWR型発電所の拡販とあわせ、欧州各地域への原子力事業の拡大を図っていきます。
<英国ニュークリアーパワーデリバリーの概要>
メンバー:東芝、ウェスチングハウス社、ショー・グループ、ラングオルーク社
代 表 :Rita Bowser(リタ バウザー)
設 立 :2009年12月
<ショー・グループの概要>
所在地 :米国ルイジアナ州バトンルージュ
代表者 :J.M Bernhard Jr. (J.M.バーンハード ジュニア)
売上高 :約73億米ドル(2009年)
従業員数:約28,000人
事業内容:各種プラントの設計、建築等
<ラングオルーク社の概要>
所在地 :英国ケント州ダートフォード
代表者 :Ray O’Rourke (レイ オルーク)
売上高 :約43億英ポンド(2010年)
従業員数:約18,000人
事業内容:各種インフラ施設・設備の設計、建築等
以 上